7月2日、関西電力大飯原子力発電所の運転差止を求める訴訟の第1回弁論が、京都地方裁判所で始まりました。
午前11時過ぎから裁判所周辺で約70人が参加して、大飯原発差止めを求める市民パレードを元気よく行いました。12時過ぎからは、何と!御所の中で傍聴券の発行が行われ、84席の傍聴券を求めて110人の方が列に並びました。
午後2時からの弁論では、原告側は、代理人弁護士16人、原告36人、傍聴者84人、合計136人が法廷に入り、国と関電の代理人が居並ぶ前で、弁論を行いました。法廷に入りきれなかった96人の方は、弁護士会館のホールで、同時進行で行われた模擬法廷に参加しました(写真はパレードと
模擬法廷の様子)。
弁論では、竹本修三原告団長(地球物理学、測地学、京大名誉教授)が、パワーポイント駆使して、地震国ニッポンで原発稼働は無理だという意見を述べられ、法廷はさながら竹本教室と化したそうです。福島からの避難者である二人の女性原告の意見陳述は、原告弁護団や原告の多くからすすり泣きがもれるほど感動的な内容で、裁判官も何度もうなづき、最後に思わず傍聴席から拍手がなされるほどだったそうです(私は模擬法廷担当だったので、いずれも見られなかったのが残念)。
原告数1107名という大型訴訟とあって、裁判所は多数の職員、警備員を動員して厳戒体制でしたが、「No Nukus」と書いたTシャツを着た原告の入構を阻止したのには、呆れてしまいました。Tシャツにまでいちゃもんをつけるとは・・・そんなことただの一度もなかったのに。
大飯原発は唯一稼働中の原発です。福島第一原発の事故以来、原発の安全神話は完全に崩壊しました。事故原因の解明もなされておらず、新たな安全基準もない中での見切り発車的な再稼働は許されません。
次回の弁論期日は、12月3日午後2時です。おそらく、今回同様、12時過ぎころから傍聴券が発行されると思います。多くの原告、市民のみなさんの参加を呼びかけたいと思います。