週末は,1泊2日で東京出張だった。
ここ数年,法廷弁護技術の研修で,ときどき講師をさせていただいており,今回は法テラスのスタッフ弁護士向け研修の講師を担当した。全国各地の法テラス事務所から,後輩激励のために贈られた地酒が勢揃いしていて,楽しい(おいしい)思いをさせていただいた。中でも,「千両男山」だったか,被災した宮古市(「陸前男山」だったとしたら,気仙沼市・・・?)で廃業される蔵元の最後のお酒は,「お,おいしい・・・・」思わず涙がにじむほど美味しかった。
のは良かったのだが,3・11後初めての関東入り。話やニュースには聞いていたけれど,コンビニなど店の電気が一部消されているのには改めて驚いた。
消費マインドの落ち込みによる景気悪化が懸念されているが,実感としてよくわかる。照明が薄暗いと,なんだか「買いものしていいのかな?不謹慎ですみません・・・」という消極的な気持ちになってしまうのだ。
戦後まもない頃も,おそらく街は暗かっただろう。でも,これからの新しい日本をつくっていく,というエネルギーに,街の経済の息吹に満ちていたのではないか。
節電・自粛ムードの中でも,いかに「みんなでやっていこう」と顔を上げ,前を向いた姿勢に国民全体がなれるか,そういう姿勢になれない先行き不透明感にこそ,問題があると思う。