1. 梅原猛さん・安斎育郎さんにパワー注入された話
ブログ 全然飛べてないママさん弁護士のつぶやき

5月3日,京都会館第1ホールで「生かそう憲法・守ろう9条」憲法集会が行われた。

哲学者の梅原猛さんが講演をし,茂山あきらさんらが狂言「二人大名」を演じ,第2部では安斎育郎さんのインタビューがあるという,豪華企画。私は,安斎先生のインタビュアー役をつとめさせていただいた。

しかしこういうのって,事前にブログで報告して,宣伝もしないといけないところだですよね。反省・・・。

ともかく,すべてをステージ袖で見られたのは役得,役得。

梅原猛さんは86歳。「私はどっちかというと右翼やと言われる人間だけど,戦争だけはあかん,9条は変えたらあかんと思てます。そういう人間が9条の会に入ることで,この運動は広がる。そういう思いで憲法9条京都の会の代表世話人になったんです。」復興構想会議で東京入りする新幹線の時間が迫っている中で,渾身の力で訴えられた梅原さん。「瀬戸内寂聴さん(去年の憲法集会でお話された)は90歳で,『あと20年は生きるわよ』と言うとった。あの人は元気や。私ももう10年はがんばりたい」その梅原さんの姿,9条にかける想いに強く打たれた。

安斎育郎先生は,マジシャン(「騙し」のプロ)やこっくりさんなどの疑似科学批判,立命館国際平和ミュージアム館長として「平和学」のイメージが強いけれど(それだけでも多彩だけど),実は東京大学原子力工学科の第1期生。その中でおそらくただ一人,日本の原子力政策に批判的な立場を貫いてこられた人として,3月11日からまさに執筆・講演に超多忙な毎日の中,インタビューさせていただいた。4月16日の71歳のお誕生日は,福島県浪江町でガイガーカウンターとともに過ごされたそうだ。間近で見せていただいたマジックには私もだまされたが,その安斎先生が「セカンドオピニオンを求める。必ず2つ以上の情報に接する」などして,テレビなどで氾濫する情報にだまされないようアドバイスしてくださった。「寂聴さんが20年なら私はあと40年」。笑いをとりながらも,これからまだまだ平和のために,ご自分にできる活動をしていく決意を語られる安斎先生に,私自身もパワーをたくさんいただいた。

最近は自分も人生の折り返し地点に立っちゃったなあ・・と何となく停滞感を感じてたけど,まだまだ。お二人から,というかそれに触発された自分の中の自分に,「何言ってるんじゃい,これから何をするか,だろう」と,ゴーンと打たれたような1日でした。