先日、「終活」をテーマに講師を行ってきました。
あまりお話しをする機会のないテーマで、私自身、葬儀やお墓など人生の終焉に向けての事前準備のイメージを持っていたのですが、最近は、「人生のエンディングを考えることを通じてこれまでの人生を見つめ直し、今をより良く、自分らしく生きるための活動」という意味合いになってきているようです。
日本は、今4人に1人が65歳以上の超高齢化社会となっており、他人や家族に迷惑をかけないようにと終活を考える人が増えています。
インターネットで検索すると終活のセミナーや終活をサポートするNPO団体、民間業者、終活専門誌、終活ライフケアプランナーといった民間の資格まで存在します。
一般に終活の手始めとして「エンディングノート」を作成することが勧められています。
たしかに、自分が抱えている漠然とした不安や悩みなどは頭で考えていてもなかなか整理ができないですが、文字にして表すと自分の考えが非常に整理されていきます。
そうした作業をすることで自分が本当にやりたかったことなどが明確になり、残りの人生を目的意識を持って生活できるようになるという終活は非常に意味のあることだと改めて思いました。
多くの人は小さい頃に大人になったときのいろんな夢を抱いていたと思います。
「エンディングノート」を作成することで今一度自分が本当にやりたかったことを再認識してみてもいいかもしれませんね。
弁護士 黒澤誠司