1. 2012年3月

2012年3月アーカイブ

散 骨

 
(女性弁護士の法律コラム NO99~遺言~)
 
このブログで「生前準備」とか「尊厳死」のことを書いたところ、友人が「自分が死んだら散骨してほしいと思ってるんだけど」と手紙をくれた。
 
私も自分が死んだ時には葬儀や墓はいらない。登山が好きなので、遺骨もできれば、どこかの山に散骨してほしいと思っている。
 
散骨とは、火葬場で焼いた後の遺骨(焼骨)を粉状(遺灰)にして、大地や海への自然に帰す葬送の一方式である。
最近、墓への埋葬などの形式や慣習にとらわれず、自分の死後は遺骨を散骨してほしいと希望する人が増えているようである。
 
「墓地、埋葬等に関する法律」4条は、遺骨を墓地以外の区域に埋蔵してはならないと定めているので、この法律との関係が問題となる。
しかし、厚生労働省がこの法律は遺灰を海や山に撒く葬送は想定しておらず対象外という見解を発表したため、節度を持った散骨は違法ではないということになっているよう。
 
ところで散骨の意思表明の方法であるが、遺言などで抽象的に「○○へ散骨して」と第三者に託しても、その人がどうしたらよいかわからず困ることもあるので、生きているうちに信頼できる人に費用も含めて具体的にお願いし、そのことを遺言に書いておく方がよいのではないだろうか。

夜明けのスキャット

 
久しぶりに歌謡曲のCDを買った。「PINK  MARTINI  &  SAORI  YUKI  1969」
 
PINK MARTINIというオーケストラグループのリーダー、トーマスが由紀さおりの歌声に魅了されコラボレーションが実現し、由紀さおりがアメリカで大ブレイクした。そのCD。
由紀さおりのオリジナル曲だけでなく、「ブルーライトヨコハマ」「いいじゃないの幸せならば」「夕月」などの曲も彼女がカバーしている。懐かしい。
 
実は、私は、彼女のデビュー曲「夜明けのスキャット」のレコードを持っている。おそらく今も実家に眠っていると思う。当時、私は中学生だったが、父が買ってきたこのレコードの透明感のある歌声に惹かれ、どんな歌手が歌っているのだろうと想像をめぐらし、学校から帰ると必ず毎日数回は聴いていた。
このレコードは、貴重品だなあ。
 
 
 
 

事実婚と住民票

 
(女性弁護士の法律コラム NO98)
 
旅先で何気なく手にとった女性雑誌に「事実婚のススメ」というタイトルの対談が載っており、思わず読んでしまいました。
 
その中で、事実婚の場合、夫婦が住民票上、同じ住所で届けると続柄欄に「妻(未婚)」と記載されるとありました。
 
今まで事実婚の場合には「同居人」と記載されるとばかり思っていました。
初めて知ったことだったので、京都でも同じ扱いなのかなあと思い、早速、区役所に電話で尋ねてみました。
 
区役所の担当者いわく、本人双方が希望するなら「同居人」でも「妻(未届)」でもどちらでもできるとのこと。
但し、「妻(未届)」という表示は、本人双方が未婚であることが前提で、法律上の配偶者が別にいる時はできませんとしつこく言われました。
 
なるほどね。よくわかりました。
 
 

離婚届を勝手に提出するのは犯罪です!

 
(女性弁護士の法律コラム NO97~離婚~)
 
夫婦の間で「ここまでするか!」と思う事件に時々出くわします。
 
協議離婚は、離婚届を役所に提出することによって成立しますが、役所の戸籍係は受理に際して書類上の形式的な審査しかできませんから、夫が勝手に離婚届を出しても一応受理されてしまいます。
 
私が扱った事件だけでも、過去にこのような事件が2件ありました。
 
どちらも夫が愛人を作って家を出、妻に対し離婚を迫っていたケースでした。
妻の同意がないのに離婚届を勝手に作成して出すことは当然犯罪になります。私文書偽造・同行使罪(刑法159条、161条)です。時間はかかりましたが、夫は処罰されました。
 
また離婚自体も無効なのですが、離婚無効を認めてもらって戸籍を元に戻すには、家庭裁判所に対し調停を申し立て、それでも夫が事実を認めなければ訴訟を起こして判決をもらう必要があります。
 
このようなことが起きる心配のある方は、役所に「離婚届の不受理届」を提出しておきましょう。
 
 

パクチーでバンコクランチ

 
河原町丸太町の北東角に「パクチー」というタイ料理の店がある。タイには行ったことがないが、屋台のような雰囲気がある食堂で、おそらくタイ国にもありそうな雰囲気の店である。
昼も夜も若い人で一杯。特に夜は、大勢で行く時は予約をした方がいい。
 
これまでランチは、グリーンカレーやタイ風麺など単品で2種類くらいしかなかったが、最近、バンコクランチという新メニューが登場したので、昨日、家裁の帰りに寄ってみた。
 
バンコクランチは、いくつかのタイ料理が少しずつ大皿に乗せてあり、「あれも食べたい」「これも食べたい」と思う私にはピッタリのメニュー。
ちなみに内容は、グリーンカレー(ライス付き)、バジルチリ炒め、生春巻き、ハーブ風味の唐揚げ、エビ団子揚げ、トムヤクムクンと豪華。
値段は、950円とややお高めだが、たまにはいっか!という感じ。
 
 
 
 
 
 

尊厳死について

 
(女性弁護士の法律コラム NO.96~相続~)
 
以前のブログ(2010年7月15日付け)でも、尊厳死のことを書いたことがありました。
尊厳死とは、一般的には延命治療の拒否ないし中止のことを言います。
 
尊厳死を希望する場合には、意識がはっきりしている間に、書面に書いておいたり、家族の了解を得ることが大切であることは前にも書いたとおりです。
 
書面の書き方ですが、本などを読むと「いっさいの延命治療はいりません」などの文例が見受けられます。
しかし、今回、中村医師の「大往生したけりゃ 医療とかかわるな」を読むと、それでは「延命」の受け取り方が人によって異なるので正確ではなく、内容の具体性が必要と書いてありました(同書p146)。
 
中村医師によると、下記の各項目について意思表示が必要だそうです(同書P160)。
①心肺蘇生(心臓マッサージ、電機ショック、気管内挿管など)
②気管切開
③人工呼吸器
④強制人工栄養(鼻チューブ栄養、胃ろうによる栄養、中心静脈栄養)
⑤水分の補給(末梢静脈輸液、大量皮下注射)
⑥人工透析
⑦輸血
⑧強力な抗生物質の使用
⑨その他
各項目内容の具体的な説明もされていますので、興味のある方は1度読んでみてはいかがでしょう。
 
 

 
京都の老人ホーム「同和園」の医師中村仁一さんの著書(幻冬舎新書)である。今、書店の新書売り上げの上位を占めている。
 
新聞で広告を読んだとき、すぐに「読んでみたい」と思ったが、幼ななじみのshocoさんのブログ(http://bell-shoco.cocolog-nifty.com/)にいち早く取り上げられていたので、私も早速読んでみた。
面白かった!
 
両親を二人ともガンで亡くした私は、テレビドラマで観られるような、家族に別れの言葉を告げて静かに息を引き取るという死に方なんか現実にはないと思っていた。両親は危篤状態になると、父は人工呼吸器を装着され、母は激痛のためモルヒネを打たれてずっと眠ったままだった(いずれも私が「同意」したものだったが)。
 
中村医師は、老人ホームでの12年間の経験の中で、ガンでさえも、何も治療などしなければ全く痛まず、静かに死んでいくと言う。延命治療は死を少しばかり先送りすることはできても回避する力はない。本人に苦痛を与えるだけ。
 
そして「死ぬのはガンに限る」。ガンの宣告を受け、治療を受けなければ、「死」への準備もできるし、残された日々を納得して過ごすことができると。
 
私は、医者嫌い、薬嫌いである。
実は、ここ数日、軽い風邪気味で夜になると咳き込むことがあり、「薬を飲め!」と言う人もあったが、飲まなかった。
だから余計に「自然死」にはとても惹かれる。でも、いざ自分がガン宣告を受けた時、冷静に治療を受けないという選択をするかどうかは、shocoさんと同じくわからない。
 
「自分の死を考える」のは、「死に方」を考えるのではなく、死ぬまでの「生き方」を考えること・・・・この言葉を重みを反芻しながら生きていきたい。
 
 
 
 

Angel Kitchen Happy Days

 
Angel  Kitchen  Happy  Days
これは、岐阜県可児市に住む女性Aさんが開いているマクロビオティックの料理教室の名前である。(ホームページhttp://www.angel-kitchen.com
 
私にとっては、Aさんと呼ぶより、むしろAちゃん。
実は、Aちゃんは私が大学卒業までお世話になった下宿先の管理人さんの娘さんで、当時、とても明るく可愛らしい小学生の女の子だった。
 
大学卒業後も元管理人さんとは年賀状を交換しており、今年いただいた賀状で、Aちゃんがブログをしていると書かれてあったのでアドレスを教えてもらった。
 
ホームページを読んで、Aちゃんがマクロビオティックの料理教室をしていることを知った。また、ブログの方は、とてもキラキラして楽しそう!
私も昨年11月に近所の料理教室「玄米キッチンsimple life」に行ったことがあるので(2011年11月25日付けブログ)、Aちゃんがマクロビオティックの料理教室をやっていることが、なんとなく嬉しかった。
 
大学を卒業して約30年ぶりに、こんな形でつながった・・・人生って面白い

「生前準備」は、おまかせください

 
(女性弁護士の法律コラム NO95~相続~)
 
自分の死に備えて遺言や葬儀の内容などをあらかじめ決めておく「生前準備」について、経済産業省は今年1月初めて調査を行いました(3月14日NHKニュース)。
 
その結果、「葬儀」について「すでに準備している」と「現在、準備中」という答えが合わせて4.4%だったのに対し、「準備すべきだがしていない」が35.7%。「遺産などの相続方法」は「すでに準備」と「準備中」が合わせて11.1%で、「準備すべきだがしていない」が45.7%と半数近くに上ったとのことでした。
 
「生前準備」については、葬儀の方法や遺産相続だけでなく尊厳死や散骨の問題などもあって、「誰に相談してよいか分からない」などの声も出ているそうです。何かに自分の希望を書いておくことが大切ですが、せっかく書いてもそれが実際に効力が生じなければ不本意な結果になってしまいますね。
 
「生前準備」を考えている皆さん、是非、1度ご相談ください。
 
 

初めてのバルサミコ酢

 
昨日、初めてバルサミコ酢ソースというものを作ってみた。
 
調味料は、特殊なものを買うと、1度使ったきりで放置され賞味期間が切れてしまうということがよくあるので、今までバルサミコ酢を買ったことはなかった。でも、最近、フレンチレストランでバルサミコ酢ソースがかかった肉料理などを食べる機会があり、その美味しさが気に入り、作ってみようという気になった。
 
バルサミコ酢とは、イタリアの果実酢で原料はブドウである。だから本当はとても高級。でも、市販されて我々が手に入れやすい値段のものは、普及品と言って、混ぜ物が入っているらしい。
 
とりあえず、「やまや」で手頃な値段のものを購入し、ホームページでソースの作り方を検索。
そしてフライパンで鶏モモ肉を焼いて白い皿に肉を乗せ、その上から作ったバルサミコ酢ソースを線を引くようにかける。なんと高級レストランのフレンチ料理のような見栄え!
 
味もバッチリでした。
 

さよならブルートレイン「日本海」

 
夜行列車が好きだった。風情もあるが、目を覚ましたら目的地に着いているという時間の節約が、忙しい自分にとっては魅力だった。夜行列車は揺れて眠れないという人もいるようだが、あのゴトゴトという揺れが私には心地よかった。
 
3月17日のダイヤ改正で、ブルートレイン「日本海」が廃止になった。
 
「日本海」には、記憶では3回(往復で)乗った。
いずれも京都から青森へ行くために。1度目は初めてのねぶた祭り、2度目は弘前の桜、3度目は白神山地の散策。
 
夕方午後6時台に京都を出て翌朝午前8時台に青森に着くので、割とゆったりと電車の旅を楽しむことができた。帰りは、青森を午後7時台に出て、翌朝午前9時台に京都に着くので、仕事にも間に合った。
 
弘前の桜を見に行った時は、4月29日の夕方に「日本海」で京都を出発し、4月30日は1日中弘前の満開の桜を堪能し、5月1日の朝、「日本海」で京都に戻り、その足でメーデーに参加したことをよく覚えている。
 
今はもうそんな体力はないかなあ・・・  さよなら「日本海」
 

年賀状3等が当たった

 
毎年およそ300枚余りの年賀状をいただく。そして、いただいた年賀状のオマケの楽しみとして、お年玉付き年賀はがきの当選確認がある。
 
これまでは4等の切手シートしか当たったことがなかったが、今年は1枚だけ初めて3等が当たっていた。3等は、カタログの中から希望の品を選ぶというもの。
 
4等の切手シートをもらいに郵便局に行き、3等も当たっていたとはがきを見せると「おめでとうございます」と言われ商品カタログと申込用紙を渡された。そして、申込用紙を提出する時は、本人確認の書類も持って来てほしいと言われた。たかが3等でなんと厳重な!代理受領ではあかんのやろか?
 
商品は30数種類あったが、なかなか欲しい物が見つからず、結局、スープ缶詰セットを申し込むことにした。郵便局に用紙を提出すると、「忘れた頃に届きますから」。
 
そして本当に忘れていたところ、商品が届いた。
今年は春から縁起がいい!? 宝くじも買おっかなあ・・・・
 
 
 

離婚調停はどのくらい期間がかかるの?

 
(女性弁護士の法律コラム NO.94~離婚~)
 
家裁の待合室で調停の順番を待っていたら、前の椅子に座っていた女性が、たまたま隣に座っていた女性に対し、「調停って3-4回くらいで終わるんですかね?」と尋ねていた。
 
こういう質問は、相談者や依頼者からよく聞かれる。
 
家裁の調停と言っても離婚だけではないが、離婚調停に限っても、そもそも離婚や親権に争いがあるのか否か、慰謝料や財産分与の争いなのか、などによって回数は一概に言えない。
 
当事者の言い分や条件が異なっていても双方で多少検討する姿勢がある場合、3-4回くらい調停を開いても歩み寄りがなければ、不成立となるだろう。
逆に、双方が少しずつでも歩み寄る姿勢があれば、家裁は1年位(8回くらい?)でも調停をしてくれる。
 
ただ、どんなに長く調停を続けても、調停はあくまで話し合いだから、当事者のどちらかがイヤと言えば成立せず、それから離婚訴訟を起こさなくてはならない。
その見きわめが弁護士の経験かもしれない。
 
 

リクルートスーツ

 
午前中、京都弁護士会の交通事故相談の担当だった。相談待機中、弁護士会に置いてあったAERA2月6日号に面白い記事を見つけた。
 
ソニーグループが1月14-15日に2013年3月卒業予定者向けの会社説明会を行った。ソニーは「どんな服装でも参加OK」としたが、ほとんどの参加者が黒一色のリクルートスーツだったとか。
 
記事によると、リクルートスーツという和製英語が定着したのは1980年代で、90年代には服装の規格化がいっそう強まった。
 
思えば、法曹界でも、司法修習生や若手弁護士が皆そろってリクルートスーツを身につけるようになったのはいつ頃からなのだろうか。
30数年前は、少なくとも女性修習生は様々な色やデザインのスーツやワンピースを着て、実務修習にあたっていた。
個性がなくなったわけではないのに、皆と同じ方が無難だということなのだろうか。
 
ソニーは言う「服装は1つの個性」そして「なぜソニーを希望し、ソニーで何がしたいのか」が大切であると。
 
弁護士も同じ。新人弁護士の就職が厳しい昨今、別にリクルートスーツでなくていい。「弁護士になって、どんなスタンスで、どういう事件を扱いたいか」それが重要。

ブロンロネリで女子会!!

 
今日は、寺町丸太町下るにあるホテル「THE SCREEN」の地下1階にある「ブロンロネリ」というフレンチレストランにて、ランチでフラメンコ女子(!?)OB会。9名の元フラメンコ仲間が集った。皆、舞踊団の一員として汗を流し一緒に舞台に立った仲間。
 
ブロンロネリは、事務所の近所にあるので、前から1度行ってみたいと思っていたレストラン。ホテルの外階段から地下1階におりるのだが、そこにレストランがあるのかどうか、あまり良くわからない外観。
 
でも中に足を踏み入れると、黒を基調にしたゆったりとしたおとなの雰囲気のレストランで、思わず「こんな普段着で来てしまっていいの?」と思ってしまった。
 
ランチのコースは、前菜、スープ、天然酵母のパン、メイン(肉料理か魚料理をチョイス)、3種のデザート、コーヒーか紅茶。どれも本格的なフランス料理のように見た目も美しく、味も大変おいしかった。メイン料理には京野菜がふんだんに使われており、身体にも優しいって感じがした。とってもお得。
 
女子会の方は、久々の再会で、なぜかフラメンコ以外の近況報告の話題で盛り上がった。
 
 

3.8国際女性デー京都集会で講演しました

 
3月8日は、国際女性デー。その京都集会で久しぶりに講演をした。
 
国際女性デーは、20世紀初頭、アメリカの女性たちがパンと参政権を求めた行動に学び、1910年、第1次世界大戦を前にコペンハーゲンで開かれた第2回国際社会主義婦人会議でクララ・ツェトキンらが提案、世界の女性の統一行動日として決まった。
 
京都では、毎年3月8日に集会が開かれてきたが、今年1月、その京都集会での講演を依頼された。タイトルは「未来に向けて 今、女性の力をー平等・権利・平和」。
 
「離婚」「DV」「働く女性の権利」「相続・遺言」など個別」テーマの講演であれば、それなりに話す題材も持っており悩むことはなかったが、「未来に向けて~」となると、いったい何を話せばいいやら・・・・
 
最初は「エ~ッ、無理!無理!」と固持したのだが、主催者は引き下がらず。講演を引き受けた直後から悩みの毎日が始まり、色んな本などを読んでは、ああでもない、こうでもないと日が近づくにつれ考えあぐねた.
結局、自分がやってきたことや、今、考えていることを話すしかないと割り切り、これまで関わった2つの差別裁判を通じての原告の思いや私の思いを話すことにした。
 
当日は、私が弁護士になって以来、一緒に女性の権利や地位向上などの運動の中で知り合った女性の方々がたくさん参加されてまるで同窓会のよう。緊張して迎えたこの日だったが、少し安心して話すことができた。
 
これからも今自分ができることを精一杯やっていこうと改めて思った1日だった。
 

あの「派遣村」は、なんだったの!?

 
(女性弁護士の法律コラム NO.93~労働~)
 
3月7日衆議院厚生労働委員会で、民主・自民・公明3党は、労働者派遣法改定の政府案をいっそう骨抜きにした改悪修正案を、審議なしで可決した。
 
2008年秋のリーマンショックの際の大量の「派遣切り」が大きな社会問題となり、このような安易な「派遣切り」を2度と許してはならないと、民主党は派遣法の改正を表明して2009年政権交代を果たした。
 
その後提案された政府案は、派遣切りで最も問題となった製造業への派遣は原則禁止としたものの、短期契約を繰り返す常用雇用は対象外とするなど、きわめて不十分な内容だった。
 
ところが、昨日可決された改定案は、その不十分な政府案をいっそう骨抜きにし、登録型派遣と製造業派遣の原則禁止規定を削除し、しかも、違法な派遣があった場合、派遣先が派遣労働者に直接雇用を申し込んだとみなす「みなし制度」については、施行期日を3年も先送りした。
 
次々と公約を踏みにじっていく民主党。派遣切りされ仕事だけでなく住まいも失った労働者であふれかえった、あの「派遣村」をもう忘れてしまったのか。
 
参議院での審議はこれから。このような改定案には断固反対の声をあげていかなければならない。
 

ブログ「マチベンの日々」再開です!

 
2ヶ月ぶりのブログです。やっと事務所のホームページができあがりました。
それに伴い、私のブログもきょうから再開します。
 
2012年1月6日から京都リバティス法律事務所で仕事を始めています。
この2ヶ月、事務所の運営の何もかもが新しいことばかりなので
バタバタと雑務に追われてきました。
3月になって少し慣れてきたかなって気がしています。
 
30年も弁護士やってますが、フレッシュな気持ちで頑張ってます。
 
 

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