(女性弁護士の法律コラム NO.144)
過労死弁護団全国連絡会議の総会が、9月27ー28日の両日、大阪で開催されましたので、参加してきました。
全国各地で、過労死や過労自殺などの労災や公務災害としての認定を求める裁判や企業に対し損害賠償責任を求める裁判がたたかわれています。
総会では、そのような裁判の報告や経験交流などがなされました。
特に、もともと何らかの精神障害を抱えていた労働者が業務によりその障害が悪化したようなケースをどのように考えるか、過労自殺の場合の任意保険金の請求問題など、新しいテーマについても議論され、とても勉強になりました。
今後の仕事に役立てていけたらと思いました。
2013年9月アーカイブ
デビュー35周年を迎えたサザンオールスターズ。
ヒット曲を次々と出し、幅広い世代に人気がある。
サザンの曲は、もちろんいくつかは知っているが、歌謡曲世代の私には、テンポが早く、何を歌っているのか歌詞が聞き取りにくいこともあって、あまり好んで歌ったりしたことがなかった。
メンバー各人のソロ活動期間を経て5年ぶりに新曲「ピースとハイライト」が発表されたと報じられた時も、フ~ンという程度だった。
しばらくして、ネット上で、この曲が、日本と韓国・中国との問題などをテーマに歌っていることを知り、あらためて歌詞を検索してみた。
「教科書は現代史をやる前に時間切れ
そこが一番しりたいのに何でそうなっちゃうの?」
「歴史を照らしあわせて助け合えたらいいじゃない
硬い拳を振り上げても心開かない」
「色んな事情があるけどさ 知ろうよお互いイイところ!!」
「希望の苗を植えていこうよ 地上に愛を育てようよ」
沢田研二が、憲法9条や福島原発の歌を作った時も感激したが、サザンのこのメッセージにも感激した。
ネットでは、「政治色の強い曲は避けるのが賢明」などという意見もあるようだが、人間は社会の中で生きているのだから、その時感じた思いを発信するのは自然なことだし、欧米の音楽には社会的メッセージ性の高い歌も少なくない。
サザンのコンサートのチケットは入手困難なようだが、9月22日のwowwowでコンサートが中継されるようなので、是非、それは観たいと思っている。
これまで台風が来ても、京都(とりわけ市内)は盆地のせいか、あまり風雨もひどくなく、さすが「千年の都」だと思っていた。
ところが、最近の異常気象の中で発生した、昨日の台風18号は違った。
桂川が増水し、市内でも多くの人が避難を強いられ、住宅に冠水した。
鴨川も大増水し、もう少し降り続いたら、あふれていたかもしれない勢いだった。
(遠方にお住まいの何人かの方から「大丈夫だった?」とご心配いただき、有り難うございました。)
昨日は、市外に出かける予定をしていたが、JRも地下鉄も私鉄も高速道路もすべて通行止めとなり、やむなく予定を変更した。
午後からは天気も快晴となったので、ごうごうと音をたてて流れる鴨川縁を、高野橋の北方から御池大橋までRUNしながら、撮影した。
高野橋から少し南に下がった所
府立大学病院の所
御池大橋以南の東岸は、通行止め
三条大橋から撮影。鴨川東岸。
三条大橋から撮影。鴨川西岸。
(女性弁護士の法律コラム NO.143)
「秘密保護法」という法案が、10月15日から始まる臨時国会に提出されるという動きがあることをご存じだろうか?
第2次安倍政権は、「成立をめざす」としている。
秘密保護法案とは、国にとって特に重要な情報を「特別秘密」に指定し、その特定の秘密を漏らした公務員や、不正な手段で公務員らから秘密を入手した人を処罰するものである。
ずっと以前から「国家秘密法」などという名前で、時の政府が法案提出を画策してきたが、いずれも国民の反対にあい、頓挫してきた。
ところが、2010年に起きた尖閣諸島沖での中国漁船衝突ビデオ映像が流出したことがきっかけとなり、議論が再開された。
藤原紀香は、9月13日付けの自身のオフィシャルブログで秘密保護法案への危険性を表明した。
「国が『この案件は国家機密である』と決めたことに関しては、国民に知らされないことになり、放射能汚染、被爆などのことや、他に、もし国に都合よく隠したい問題があって、それが適用されれば、私たちは知るすべもなく、しかも真実をネットなどに書いた人は罰せられてしまう・・・なんて恐ろしいことになる可能性も考えられるというので、とても不安です」
法案の「秘密」の範囲は、「防衛」「外交」「外国の利益を図る目的で行われる安全脅威活動の防止」「テロ活動防止」の4類型。
でも「原発」に関する情報だって「テロ活動防止」と言ってしまえば含まれてしまうし、そもそもチェック体制がないから、行政が「この情報はテロ活動防止に関する情報にあたる」として特定秘密にしてしまえば、本当はそれにあたらない情報でも、特定秘密になってしまう。
政府は、9月3日から、広く国民から意見を聞く「パブリックコメント」の受付を開始したが、期限が17日(明日です!)と、こんな重要な法案であるにもかかわらず、わずか15日間しかないため、「国民にも意見を求めましたよ」というアリバイ作りであることは明らか。
藤原紀香は「私も自分の意見、パブコメに送らせていただきました」と書き、パブコメの送り方まで紹介している。
国民の知る権利を奪う秘密保護法案。
私たち日本の将来を守るため、一人一人が声をあげよう。
なお、法案の問題点については、日本弁護士連合会のホームページに意見書が掲載されていますので、それも参照してください。
(女性弁護士の法律コラム NO.142)
今年1~6月に心理的虐待を受けたとして、全国の警察が児童相談所に通告した18歳未満の被害児童は5670人で、上半期としては過去最多だったことがわかった(2013年9月12日付け京都新聞)。
うち、子どもの目の前で配偶者や親族らに暴力をふるう「面前ドメスティック・バイオレンス」の被害が3840人と67.1%を占めた。
子どもの目の前で、「産まなければ良かった」「殺すぞ」と暴言を吐いたり、配偶者に暴力をふるったりすれば、子どもに大きな精神的ショックを与えることは間違いない。
多くの研究で、暴力を目撃した子どもは後遺症に後々まで苦しみ、人間関係を築いたり、攻撃的な衝動を抑えたりする能力が欠如しているという結果が出ている(ジュディス・ウォラースタインほか著「それでも僕らは生きていく」より)。
どのような理由があろうと、暴力は絶対に認められない。
京都の梨木神社(なしのきじんじゃ)と聞いても、「それってどこの神社?」とあまりピンと来ない人も少なくないだろう。
京都御所の東側に隣接する神社で、1885年創建。
「萩の宮」とも呼ばれ、萩の名所として知られる。
そして、京都三名水の中で今も残る「染井の井戸」が残る神社としても有名だ。
多くの市民がその神社に水を汲みに来る。
その神社の境内にマンションの建設計画が進められていると、9月11日付け京都新聞は1面で報じた。
神社としては、本殿の改修費用を寄進でまかなおうとしたが、集まらず、60年間の期限付きで貸して、その借地料収入で確保すると説明している。
京都の歴史的景観がまた1つ壊れていく・・・・
今年は、梨木神社の萩を見に行こうかしら。
弁護士も一定の経験を積むと、司法修習生の研修を担当することがある。
私も、過去、何人かの修習生の研修を担当したことがあった。
わずか3-4ヶ月事務所で行動を共にするだけなので、強く印象に残っている人とそうでない人がいる。
また、印象に残っていると言っても、その多くは、仕事上の知識や能力なんかではなく、それ以外の人柄や交わした雑談である。
前置きが長くなった。
現在は、東京で弁護士をしているAさん。
サッカー好きな、とてもキュートでチャーミングな女性だった。
今から10年余り前の話である。
彼女が修習中、しきりに「阪急百貨店(当時。今はない)の近くにあるコロナって店のタマゴサンドは絶品ですよ」と言っていたことが妙に記憶に残っていた。
京都に長年住んでいたが、その店のことは知らなかった。
彼女の話では、そのコロナという店は、老夫婦が営んでおり、夜しかやってない店だった。
1度行って食べてみたい!と思ったが、店が遠いことと「夕食にサンドイッチ?」という思いから、ずっと行きそびれていた。
数年前、そのコロナという店がなくなったが、コロナのタマゴサンドは「マドラグ」という喫茶店に受け継がれ、そこに行けば食べられることを知った。
しかも、「マドラグ」は事務所から自転車で行ける距離。
そして数年経った今日、やっと「マドラグ」へ行って来た。
「マドラグ」はレトロな雰囲気の喫茶店。
メニューには、コロナのタマゴサンドもあったが、同じタマゴサンドでもハムが入ったマドラグサンドを注文した(どちらも630円)。
運ばれてきたその量を見てビックリ。
一人では食べきれないほどの量だったが、柔らかな厚い卵焼きがパンからはみ出そうな勢いで、Aさんが「絶品」と言っていたことに得心した。
10年以上前のAさんとの会話を思い出しながら、少しゆっくりしたランチの時間を過ごした。
2020年開催の夏季オリンピックの開催地が、9月8日午前5時頃には決まるらしい。
マスコミは、秒読み段階に入ったとして盛り上がっているが、私自身としては、今、オリンピックを日本で開催することには大きな違和感を感じる。
政府には、オリンピック招致にあたり福島原発問題は障害となるというホンネがあり、これまであまり表に出して来なかったようだが、深刻な汚染水問題もあり、ここに来て、海外のメデイアからの鋭い追及を受け、「東京は福島から遠い」「影響はない」「安全だ」を声高に叫ばなければならない状況に追い込まれてきた。
原発問題の解決の見通しがつかない中で、本当に世界の人々を歓迎することができるのだろうか。
ハコモノを作るために莫大な金をかけるなら、もっと被災地の復興に力を注ぐべきではないだろうか。
日本のメディアももっとその辺を追及してほしい。
そんな思いで一杯である。