1. 2014年6月

2014年6月アーカイブ

日本の教員の仕事時間は最長

 
(女性弁護士の法律コラム NO.174)
 
長時間労働の最たる職業の1つが、教員である。
 
経済協力開発機構(OECD)は、6月25日、中学校を対象に教員の勤務環境や指導状況を調査した国際教員指導環境調査の結果を公表した。
それによると、1週間の仕事時間は日本が53.9時間で、参加した34カ国・地域で最も長かった。
授業時間は参加国平均と同程度だったが、部活動の指導や事務作業に費やした時間が大きく上回った。
「日本の教員は忙しい」と指摘されて久しいが、今回の調査で国際的にも多忙が裏付けられた格好だ。(2014年6月26日付け京都新聞)。
 
私は、これまでに教員の過労死の公務災害事件にいくつか関わった。
小学校教師のケースが2件(心不全、脳内出血)、中学校教師のケースが1件(脳内出血)あった。
 
教員の場合、そもそも所定の勤務時間内では、授業の準備やテストの採点、資料作りなどをする時間はなく、学校に残って残業するか、自宅に持ち帰って処理しているのが常態化している。
また、学校内外の会議への参加、校務分掌や校内の事務処理などもあり、放課後や休日さえも部活の指導や試合の付き添いなどの仕事がある。
しかし、それに見合った残業手当さえ支払われない。
 
それでも、裁判になると、それが「通常の仕事」「他の教員もしている」「命令していない。自分が好きでしている」などと主張して、公務災害と認めようとしない。
 
教員自身がブラック企業で働いているようなもの。
過労死が社会問題化してから既に20年以上の歳月が経過している。
でも、教育現場は、ますます教員にとっても過酷になっているのではないだろうか。
教員自身が過重な仕事でフラフラになりながら仕事をしており、そんな中で、子どもに対し、きめ細かい豊かな教育はできないと思う。
 

コムシェミッシェルで懇親会

 
昨夜は、コムシェミッシェルというフレンチ料理の店(柳馬場御池下る)で事務所の懇親会をしました。
 
初めて伺った店でした。
こじんまりとしていて、家庭的な雰囲気がありました。
 
皆でコース料理を注文しましたが、前菜やメイン、デザートなど、それぞれ何種類もある中から自分の好きなメニューを選ぶことができました。
 
私が選んだ前菜で、ホタテ貝のアンチョビーソースです。
 

 
メインは、国産和牛バラ肉の赤ワイン煮です。
フォアグラがちょっとついています。
 

 
デザートは、クレームブリュレとアイスクリームです。
 

どの料理もとてもおいしく、値段もリーズナブルでした。
 
 

 
やっと、「アナと雪の女王」(日本語吹替版)を、友達二人と一緒に観て来た。
既に3月から公開されているせいか、映画館はガラガラ。
 
ディズニー映画は、子どもの頃観ただけで、本当に久しぶりだったが、アニメとは思えないほど映像が美しく、最近の技術の進歩にはとても感激した。
その美しさと言い、迫力と言い、映画館の大画面で観て良かった。
 
そして、松たか子も神田沙也加も歌うまいね。
 
ストーリーの感想も、もう言い尽くされていることだけど、
氷に閉ざされた国を救ったのは、王子様じゃなく、勇敢な妹と姉との姉妹愛だったというのも素敵だった。
 
おとなでも十分楽しめた。
なんか、「女性よ、がんばれ!」ってエールを送られているような感じがした。
 
 
 
 

 
このごろは、日本中がサッカーワールドカップに沸いているが、私自身は、サッカーにはトンと興味関心がなく、マスコミの加熱報道にやや嫌気がさしている。
 
日本の初戦で対戦したのはコートジボアール。
サッカーに無知な私でも、ドログバという選手が後半戦に投入されて、流れは一気にコートジボアールに向かったことだけはニュースを観ていてわかった。
 
このドログバ選手は、実は、サッカーを超えた国民的ヒーローであることを、つい最近知った。
彼は、「コートジボアールの内戦を止めさせた男」だった。
 
コートジボアールでは、2002年に内戦が勃発した。
ドログバ選手は、2005年10月に、2006年ドイツ大会への進出を決めた後、マイクを手にして、生中継のテレビカメラに向かってひざまずき、内戦をやめるよう訴えたという。
「コートジボアールほどの偉大な国がいつまでも混乱し続けるわけにはいきません。武器を置いて、選挙を実施してください。そうすれば全てが良くなります」と訴えたのだ。
そして、これが大きなきっかけとなって、1週間以内に戦闘が止まった。
 
サッカー報道によって、安倍首相が着々と狙っている集団的自衛権容認への解釈変更の報道が少なくなっている。
 
平和でなければサッカーも楽しめない。
今の日常を大切にするためにも、戦争への道を絶対に許してはいけない。
 
 

武奈ヶ岳から蛇谷ヶ峰縦走

 
久しぶりにハードな山歩きとなった。
 
近畿は、梅雨入り後、夕立はあっても、あまり梅雨らしい雨は降っていない。
週末も晴天予報だったので、武奈ヶ岳(ぶながたけ)から蛇谷ヶ峰(じゃたにがみね)までの縦走登山にでかけた。
 
坊村(標高305M)を午前7時にスタート。
既に何人かの登山者が登っている。
急坂を登っていくうちに、汗がダラダラと流れてくる。
 
午前9時25分、武奈ヶ岳(1214M)着。
晴れて日差しはきついが、目指す蛇谷ヶ峰は雲の中。
 
山頂で写真を撮って、先に進む。
すぐにストックが使えないほどの急坂を下る。
樹林帯に入ると、涼しさが心地よい。
 
釣瓶岳(つるべだけ。1098M)で昼食。
定番メニューとなった、焼き肉と焼きそばを作って食べる。
 
釣瓶岳からは、更に下る、下る・・・あとの登り返しが心配・・・
 
790Mくらいまで下った後、緩い登りとなる。
そして蛇谷ヶ峰への最後の約100Mは、急登。
蛇谷ヶ峰(901.7M)の頂上は、かなり広く、展望も良い。
歩いてきた武奈ヶ岳や釣瓶岳が良く見えた。
 
頂上からは、朽木温泉に向かって下山。
階段上の登山道は、段の高さが高く、歩き疲れた足にかなりこたえた。
 
午後3時半、朽木温泉着。
昼食休憩を除くと、約7時間半の歩行となり、久しぶりのロングコースに足はもうガタガタとなった。
 
 
 

 
1度、行ってみたかった、豆とスパイスの店「楽天堂」さんに、今日午後、やっと行ってきた。
 
「楽天堂」は、昨年12月に、I保母雇い止め裁判弁護団の女子同窓会をやった時、IさんとKさんから教えてもらった豆の専門店。
ここでは、世界の豆やスパイスなどが販売されており、また、豆料理キット(豆とスパイスとレシピがセットになったもの)というものもあって、豆料理初心者でも簡単に作ることができる。
 
女子会直後に、Iさんから、「レンズ豆のスープ」と「ムング豆のカレー」のキットをいただいたので、また別の豆料理キットがほしかった。
 
「楽天堂」は、京都市下京区下立売七本松西入にある。
中京区からは、ちょっと遠い上に、日曜が定休日なので、これまでなかなか行くことができなかった。
そこで、今日は楽天堂をめざして下立売通りをひたすら西へRUNすることにした。
 
店は、住宅街の中にあるが、すぐに見つかった。
お店のドアには、「集団的自衛権いりません、憲法解釈変更とんでもない」と手書きで書かれた紙が貼ってあった(拍手!)。
そんなに広い店ではないが、中に入ると、たくさんの豆料理キットや豆やスパイスその他の商品が置いてあった。
 
「ベイカンバラダ(焼きなすのカレー)」「ココナツ入りキャベツ炒め」「かぼちゃのサブジ」という3つのキットを選んだ。
 
色んな意味で味のあるお店である。
また行ってみよう。
 

 
(女性弁護士の法律コラム NO.173)
 
憲法9条の解釈変更によって集団的自衛権を認めようと急ぐ自民党・安倍首相の姿を毎日ニュースで見て、本当に嫌になる日々です。
 
与党の公明党に淡い期待を抱きましたが、やはり所詮は公明党。
与党の座から下りたくない公明党は、結局、自民党に取り込まれそうな気配です。
 
皆さんの子どもや孫達が、人を殺しに行ってもいいんですか?
皆さんの子どもや孫達が、殺されてもいいんですか?
 
そんな中で、去る6月10日、京都弁護士会は「安全保障を巡る憲法問題と立憲主義の危機に関する会長声明」を発表しました。(内容は、京都弁護士会ホームページに掲載されています)
 
「九条を守ろう!」という声をもっともっと大きくしていきましょう。
 
 

あじさいの花が咲きました

 
近畿も今日から梅雨入りです。
そして、事務所の庭に植えていたあじさいの花が咲きました!
 
2年前の今頃に買った鉢植えのあじさいを、花が終わった頃に、事務所の庭に植えました。
その後、どんどん成長していったのですが、昨年は葉をたくさんつけただけで、花は咲きませんでした。
事務所の庭は陽当たりが悪いから咲かないのかなと思っていたら、今年は3輪だけ花がつきました。
 
早速、事務所の相談室の廊下に飾りました。
 

 
その横には、コルクで作ったカタツムリもいます。
 

 
 
 

能郷白山へ

 
近畿も、明日か明後日には、梅雨入りする予報である。
でも、先週末は、京都市内は36度という猛暑を記録するほどの晴天と暑さとなった。
私は、岐阜県と福井県にまたがる山、能郷白山(1674M)に登って来た。
 
県境にある温見峠(ぬくみとうげ)登山口から登り始めた。
最初は緩やかな登りだったが、すぐに所々にロープもある急登となった。
とにかく暑かった。
足が重く、何度も立ち止まった。
 
やっとのことで尾根に出ると、尾根には強い風が吹いており、心地よい歩行となった。
花はあまり期待していなかったが、サンカヨウ(山荷葉)の群生地が3カ所ほどあった。
サンカヨウがこんなに群生しているの見たのは初めて。
サンカヨウは、雨に濡れると、花びらが透明になる不思議な花だが、今日は天気も良く、真っ白な花をつけていた。
 

頂上付近には、まだ雪渓が残っている所もあった。
 

 
山頂近くの祠の裏で風をよけながら、焼きそばを作っていると、若者の登山者が一人登って来て、同じく風をよけようと、隣でご飯を炊き始めた。
聞くと、ご飯にかに缶とワカメ入りふりかけを入れて炊いているとのこと。
色々試したけど、「これが一番おいしい」と言っていた。
 
下山は、登って来た急登を下り、足も結構疲れた。
梅雨に入ったら、しばらく登山はおあずけ(?)ね。
 

 
(女性弁護士の法律コラム NO.172)
 
まだ記憶に新しい、厚生労働省の村木厚子さんの無罪。
その決め手となったのは、当時、大阪地検特捜部の前田恒彦検事が証拠のフロッピーを改ざんしたことが明るみとなったからだ。
彼は、その後、取り調べる側から取り調べられる側となり、被疑者・被告人を体験し、あるいは他の事件の参考人・証人ともなり、最終的には受刑者となった。
 
昨日、京都弁護士会主催で、全面証拠開示・全面可視化のシンポジュウムが開催され、第1部は、前田氏の講演だった。
服役後、初めて公の場での講演だった。
 
冒頭、村木事件については、「証拠や事実に対して謙虚さを欠いた卑劣な行為だった」と謝罪し、検察改革が進まない現状に「(改革のきっかけの)張本人である自分が問題点を語る必要があると思った」と話した。
 
彼が語る捜査の実態は、生々しくリアルだった。
被疑者・被告人に有利な記述が警察の捜査報告書に書かれてあれば削除させる「差し替え」、被疑者や被告人に不利な供述だけを調書にして、その他は「聞くだけ」の「つまみ食い」など、私たち弁護士がおそらく警察や検察で行われていると「確信」する方法が実際に行われていることが、取り調べ側にいた人間の口から語られた。
 
検察庁は、検察官や警察の不祥事が起こると、それをその個人の個性や問題にすりかえようとしてきたが、実際は、検察や警察全体の体質から生まれているのだ。
今のままでは、また第2、第3の前田検事が生まれてしまう。
 
刑事裁判で「真実を発見」するには、絶対に、全面的な証拠の開示や取調べの可視化が必要とあらためて実感した。
 
失敗しない人間は、いない。
前田氏は、検察官の特捜部というエリートコースから転落しただけでなく、犯罪者となり、刑も受けた。
でも、人間にとって大切なのは、その失敗した後の人生をどのように生きるかということだと思う。
 
前田氏が服役後、FACEBOOKなどを通じて検察改革を主張していることに対し、それをやめるよう様々な所からの圧力があるとのこと。
でも、彼自身が、取り調べる側から取り調べられる側まですべてを体験した人が語る言葉は重いし貴重だ。
 
是非、圧力に屈せず、検察改革を進める力となってほしいと思う。
 
 
 
 

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