1. 2014年9月

2014年9月アーカイブ

御嶽山の噴火

 
9月27日(土)11:53AMに発生した御嶽山の噴火は、本当に驚きで衝撃的だった。
私の趣味が登山であることをご存知の依頼者の方々や友人から「心配した」とメールなどをいただいた。
心配していただいて有り難うございます。無事でいます。
 
御嶽山(3067M)は、日本百名山の1つでもある。
私も、過去に、長野県側と岐阜県側から計2回登ったことがある。
頂上は富士山のようにお鉢状態となっていて、神社のあるところが頂上となっている。
山頂付近には水をたたえた池もいくつかある。
頂上に、あれほどたくさんの山小屋があることも富士山に似ている。
修験者の山でもあり、登山初心者も登りやすい山である。
 
関西に近い3000M級の山で、しかも、9月27日は、紅葉シーズンの快晴の土曜日である。
私がそこにいても不思議ではない。
 
死亡者が次々と確認され、また、被害に遭われた登山者から語られる生々しい言葉の報道を耳にする都度、地獄のような惨状に心苦しくなる。
 
自然の脅威をあらためて思い知らされた出来事であった。
 
 

 
(女性弁護士の法律コラム NO.181)
 
昨夜(9月25日)のNHKクローズアップ現代のテーマは、「おなかいっぱい食べたい~緊急調査・子どもの貧困~」だった。
 
実は、11月に学校給食費の未納・滞納問題についての講演を依頼されている。
ずっーと、どんな話をしようかと思案を重ねているところであるが、この問題を語る場合には、現在の日本社会における貧困問題には必ず触れないといけないと思っていた。
その意味でも、昨夜の番組はとても参考になった。
 
7月に発表された厚生労働省の調査では、相対的貧困状態にある子どもの割合は、6人に1人と過去最悪の値となった。
番組では、貧困問題に取り組むNPOと新潟県立大学とが共同で、支援世帯の調査を実施したところ、「子ども一人当たりの食費が一日329円」で、ほとんど主食のみの家庭が8割以上あったという。
子どもの成長に必要な栄養が取れないほどにまで食費が圧迫されている実態がある。
 
食の貧困は、子どもの身体の健康だけでなく、自己肯定感を喪失させ、友達が作れないあるいは不登校になるなど学校生活や日常生活にも大きな影響を及ぼす。
 
そんな中で、小中学校の給食費を無料化した栃木県大田原市のとりくみや、東京都豊島区のNPO法人の地域の子向け食堂のとりくみは、注目される。
 
国は、今年1月に子どもの貧困対策推進法を策定したが、食に対する具体策はない。
国としては、緊急に、食に対する踏み込んだ政策を提言してほしい。

 
 
(女性弁護士の法律コラム NO.180)
 
8月26日夜、京都弁護士会で「後見制度信託支援」についての研修があったので参加しました。
京都家裁から、講師として裁判官と書記官が来られ、第2会場も設けられるほどの盛況ぶりでした。
(なお、後見制度信託支援の概要については、2014年8月27日付け「法律コラム:その他」を参照してください。)
 
2012年2月から始まった制度ですが、開始以前から、弁護士会その他の関連団体などが反対の意見書を提出しており、今回の研修は、単に制度の手続きを弁護士に説明するという内容でしたが、あらためて色々問題を感じてしまいました。
 
実際、今後の高齢化社会を見通すと、後見事件は増加する一方で、確かに、現在の家裁の人員では不正事例を見抜くなどの「監督」は困難であろうと思われます。
でも、本来であれば、事件数増加に見合う人員を配置するなり、法定後見監督人との連携を強化するなどの方策が検討されるべきではなかったでしょうか。
 
この制度の最大の問題点は、その「解決」の方策を、民間の大企業である信託銀行に委ねてしまっていることです。
信託銀行にとっては、顧客を確保する手間や努力の必要なく、契約が取れるということになるのです。
しかも、信託契約する際には、原則として、市中銀行の預金などは解約した上で、信託銀行に入れることになるというのだから、信託銀行に移る財産は相当な規模になることが予想されます。
 
また、選任された専門職後見人は、選任後数ヶ月間で、本人の日常生活に必要な支出の見通しと適切な生活支援のプランを計画し、信託財産に入れない必要金額を算出しなければなりませんが、はたして、就任されたばかりの専門職後見人にわずか数ヶ月で本人にとって適切な判断ができるでしょうか。
 
制度はまだ始まったばかりですが、制度の運用を注意深く見守っていかなければならないと思いました。
 
 
 
 

ココナッツオイル

 
友人からココナッツオイルをいただいた。
 

 
最近、流行らしいということは知っていたので、ネットで見たりはしていたが、買ったことはなかった。
 
ネット情報によると、ココナッツオイルは90%以上が飽和脂肪酸なので、劣化しにくオイルなのだそうだ。
「コレステロール値が下がる」「ダイエットに効果的」「糖尿病の予防や改善」などとその効能が記されているが、まあ話半分である。
 
早速、朝食のトーストにつけて食べてみた。
名前のとおりココナッツの風味があって、おいしい。
ココナッツミルクなどが好きな人にはお勧めの味である。
 
 

母と子の面会交流

 
(女性弁護士の法律コラム NO.179)
 
Nさんは、事情があって、3人の子どもを置いて、夫と別居した。
子どもは3人共まだ幼く、とりわけ一番下の子どもはまだ1歳だった。
 
Nさんから離婚調停を受けてほしいと依頼された時、何はさておき、子どもとの面会交流は求めなくていいのか尋ねた。
Nさんは、夫との間で面会交流については揉めないと思うと言ったので、面会交流を別事件として申立てなかった。
 
しかし、いざ離婚の調停が進み、その中で面会交流の話し合いが始まると、Nさんの予想に反し、夫は、別居後、子どもが神経質になっているからすぐには会わせられないとか、当面は隔月でしか会わせられないとか言い始めた。
 
そこでNさんと相談し、あらためて面会交流の調停を申し立てた。
その手続きの中で、Nさんは面会条件についてずいぶんと譲歩したが、最後、夫は、子どもの受け渡し場所をどうしてもNさんの自宅にすると言い張った。
しかしNさんは、いくら子どもとの面会交流とは言え、別れた夫に自宅に来られるのは嫌だと言い、その気持ちは私も十分理解できた。
裁判官も夫を説得してくれたようだが、一時は、審判に移行せざるを得ないと覚悟した。
 
その後、急転直下、夫は自宅以外の場所で受け渡しを行うことを了解し、面会交流の調停が成立した。
調停が成立した時、Nさんは、子どもと約9ヶ月間会えていないので、日々成長していく子どもと久しぶりに会うことは嬉しいけど不安だと語っていた。
 
先日、Nさんが事務所を訪れた。
1回目の面会交流日が過ぎた後だったので、「どうだった?」と尋ねると、一番下の子はさすがにキョトンとしていたが、上の二人は「ママー!」って駆け寄ってくれたと嬉しそうに話してくれた。
 
色々あったけど、元夫にも感謝。
 
離れていても良い親子関係をはぐくんでいってほしいと心から思う。
 

腕時計をしない

 
腕時計をしなくなって、もう数年が経とうとしている。
別に、たいした理由があってのことではなく、時計の電池が切れ、電池交換しようと思いつつ、つい忘れてしまい、現在に至っている。
「忘れる」ということは、なくても用がたせるということだ。
それに腕時計をしている時より、当然、左腕がすっきりして結構快適だ。
事務所には各部屋に時計があり、外出する時は、携帯電話の時計で確認する。
時に携帯電話を携帯するのを忘れてしまうこともあるが、私は、元来、時間に遅れることが嫌いで、十分な余裕を持って行動するよう心がけているため、携帯電話を忘れたことであまり焦ったという記憶はない。
 
携帯電話の普及により、私のように腕時計をしない人も多くなったようだ。
かつては、腕時計はおとなの身だしなみだったが、国内メーカーが調査した装着率は数年前に5割を切ったとのこと。
腕時計は、今やファッションの一部としての意味合いが強いらしい。
(2014年9月15日付け京都新聞朝刊)
 
ところで、先日、アップルが自社初の腕時計型端末を発表した。
京都新聞曰く「腕時計を追いやったケータイ勢が、その復権を担うとは何とも皮肉だ」。
 
腕時計型端末など、どんなものかは見たこともないが、やはり私には縁遠い世界だ。

 
楠木 新(くすのき あらた)さん。
サラリーマン兼作家で、著書「人事部は見ている」(日経プレミアムシリーズ)はベストセラーに。
近著は「働かないオジサンの給料はなぜ高いのか」(新潮新書)で、書店に行くと、平積みされていることもある。
 
その楠木さんのインタビュー記事が、顔写真入りで2014年8月19日付け朝日新聞の「オピニオン」欄「70歳まで働きますか」のコーナーに掲載されていた。
楠木さんのインタビュー記事のタイトルは、「こころの定年」に耳傾けて。
 
実は、楠木さんは、私の大学時代のクラスメートだ。
「楠木 新」というのはペンネーム。
昨年11月に、大学卒業以来約30数年ぶりに初めて開いたクラス同窓会に、楠木さんも参加され、その時初めて、彼が本などを書いていることを知った。
 
朝日新聞紙上で、楠木さんは、
「就業上の定年は多くが60歳ですが、40歳前後から組織で働く意味を悩む『こころの定年』を迎えるサラリーマンが増えています」
「私自身、若いころは順調に組織の階段を上っていましたが、40代後半になって『こころの定年』を迎えました。成長している実感が得られず、誰の役に立っているかも分からなくなり、出社できなくなりました」
「転機になったのは、サラリーマンから転身した人に話を聞き始めたことでした」
「彼らの生き方と自分とを何度も重ね合わせる作業を通して、自分が何をすればいいかが、見えてきたのです」
「『こころの定年』を迎えた時に自らの目標を探し出し、時間をかけて取り組めばチャンスが生まれるはずです」
 
私の友達の中にも、そろそろ会社をリタイアする人も出てきている。
定年のある人は否が応でも次の人生を考えざるを得ないが、私たちのような仕事だと定年がないので、その引きぎわや「次へのチャレンジ」の時期などが、とても難しい。
 
楠木さんの「70歳まで働くことの環境を整備するのは、国でも、会社でもありません。それは、自分自身なのだと思っています」という言葉の重みを感じる。
 

気仙沼復興さんま

 
東北の震災以来、交流が続いている宮城県気仙沼市のYさん。
当時、小学生だった娘さんも中学生になった。
 
そんなYさんから「今年は気仙沼のさんまが大漁だから送ります」というサプライズの嬉しい便りが届いた。
そして昨日、たくさんのさんまが送られてきた。
オデブのさんまで、どれも脂がのっている。
早速、夕食で塩焼きにして食べた。おいしい!
 
気仙沼市では、今年2月現在で、応急仮設住宅等の入居者が6654人、民間賃貸住宅(みなし仮設)の入居者が3195人もいるという。
1日も早い東北の復興を願っている。
 

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