1. 2016年9月

2016年9月アーカイブ

NHKあさイチ「ミニマルライフ特集」

 
私が、初めて「ミニマリスト」という言葉を知ったのは、昨年9月の京都新聞の記事。
ちょうど1年が経過する。
以来、折りにふれ、「ミニマリスト」ブログをネットサーフィンしている。
しかし、私自身は、ミニマルライフに憧れながらも、日々、物を捨てられない生活の中で暮らしている。
 
昨日朝のNHKあさイチは「ミニマルライフ特集」。
ビデオを撮っていたので、昨夜ゆっくり観てみた。
「ミニマリスト」と言っても、生活の中で何をミニマル化しているかは人によって様々。
 
あさイチで初めて知った、稲垣えみ子さん。
稲垣さんは、元朝日新聞記者で、現在はジャーナリスト。
東日本大震災における原発事故を機に、電化製品をできるだけ使わない生活に。
掃除機なし、テレビなし、エアコンなし、冷蔵庫なし。
お風呂もなく銭湯へ。
電気代は、なんと月158円。
こんな人がいるんやなあ・・・
とてもマネはできないけど、物がなくても、自分で工夫すれば生活できることがわかった。
 
この1年で、私が実践した生活のミニマル化=やめたもの・捨てたものは、
①キッチン・洗面所・トイレのマット(これはスッキリ!して正解)
②バスタオル(入浴後は、スポーツタオルかフェイスタオルで身体を拭いてます)
③食器少々
 
また、ミニマリストの影響で始めたことは、
①余ったタオルを半分に切って、ウエスを作る
②キッチンのシンクを毎晩最後にウエスで拭く
 
まあ、1年でこれだけ。
でも、自分的には1歩前進です。
 
 
 
 

 
安保法制が昨年9月19日に成立してから1年が経過した。
憲法違反の状態は何ら解消されていないどころか、政府は、アフリカの南スーダンに国連PKOとして派遣されている陸上自衛隊に、今秋以降、駆け付け警護など新たな任務を負わせ、武器使用の拡大に足を踏み出そうとしている。
 
全国各地で様々なとりくみがなされているが、京都弁護士会は、2016年9月22日の祝日、昨年に引き続き、円山野外音楽堂で、「違憲なものは違憲!安保法制を廃止し、立憲主義の回復を求める京都大集会」を開催した。
 

 
あいにく、すぐにも雨が降ってきそうな天候ではあったが、約2100名の参加者があった。
 
まず、京都弁護士会の歴代会長が登壇し、その前で、現会長の浜垣弁護士が開会の挨拶。
 

 
メインの講演は、各地で紛争処理や武装解除に関わってこられた伊勢崎賢治東京外国語大学教授。
 

 
伊勢崎さんは、講演時間があまりないことから、南スーダンの問題だけに触れられた。
今の南スーダンは内戦状態で、PKO5原則が守られているような状態ではないこと、しかし、国連や国際人道主義との関係では自衛隊がもはや撤退できない状況にあることなどをわかりやすく説明された。
 
講演の頃から、雨が降ったり止んだりし始めた。
 
続いて、政党関係者や各界からのスピーチがあり、その後、集会アピール採択。
 

 
集会終了後は、京都市役所前までパレード。
この頃には、大雨となったが、頑張って歩いた。
とりわけ南スーダンの自衛隊員が一人も命を落とさないことを強く願って・・・
 
 
 

「下流老人」(藤田孝典 著)を読んで

 
100歳以上の高齢者は毎年増加の一途をたどり、今年は6万5692人。
また65歳以上の女性は、女性全体の3割を占めるという。
古来、長寿はめでたいと言われてきたが、少子化と日本の貧困な福祉政策の中、老人にとって手放しで喜べない現状がある。
 
2016年9月17日付け朝日新聞朝刊の別刷「be」の「フロントランナー」のコーナーでは、NPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典さんを取り上げていた。
昨年6月「下流老人」(朝日新書)という刺激的なタイトルで著書を出して大きな反響を呼び、本はベストセラーになった。
前々から読んでみたいと思っていたので、朝日新聞の藤田さんの記事を読み、すぐに本を買いに行った。
 
下流老人とは、「生活保護基準相当で暮らす高齢者、またはその恐れがある高齢者」と定義する。
現在、600~700万人と推測し、近い将来は高齢者の9割がそうなると警告する。
 
「今のままの社会だと『下流化』はだれにでも起こりうる」
それは、「本人がどれだけ努力しても、貧困に陥る社会構造がある」ということ。
この本を読んで、本当にだれにも起こ得ると確信した。
 
第1に、予期せぬ病気や介護あるいは交通事故などで、高額な医療費や介護費、療養費が必要になることがある。
当たり前だが、高齢期は想像以上に病気に冒されやすい。
「年金+就労収入」で暮らしていけるという生活設計は、あくまで「健康であること」を前提にして成り立つもの。
これらは、昔からあったことだが、昔は、家族や地域社会のセーフティーネットが機能していた。しかし、現代は、核家族化が信仰し、経済的困窮により子どもを頼れないケースが増えている。
 
第2に、高齢者介護施設に入居できない現実がある。
「特別養護老人ホーム」は入所までに3~5年待ちということはザラで、自立生活が困案になって入ろうと思っても、受け入れてくれる施設がないという状況も十分にあり得る。
金がなければ、まともな介護も受けられない。
 
第3に、子どもに親の介護が期待できないばかりか、子どもがワーキングプアや引きこもりで、成人以降も子どもを養わなければならない高齢者が増えている。
 
第4に、熟年離婚。
慰謝料や財産分与、未成年の子どもの養育費の支払い、年金分割などによって、これまでの生活レベルを下方修正せざるを得ない。
 
第5に、認知症でも周りに頼れる家族がいない。
そのため、オレオレ詐欺などの犯罪や消費者被害に巻き込まれて下流化してしまう。
 
NHKの「老後破産」は、これら下流老人の実態を浮き彫りにしていたが、今後の対策や展望というところの掘り下げは不十分で、不満が残った。
藤田さんは、現状を紹介するだけでなく、政府の政策の不備や、安らかな老後を迎えるための自己防衛策まで言及する。
自己防衛策の中で、とりわけ「幸せな人と不幸せな人との違いは明らかに『人間関係』にある」との指摘は、私の経験からもうなづけるところだ。
 
しかし、彼は、心の問題だけにせず、きちんと政策提言も行い、最後には、「人間が暮らす社会システムをつくるのはわたしたちである」として、私たちは、共に考え、想像し、行動していくことを、願いたいと結んでいる。
 
非常に勉強になった。
藤田さんは、最近、今度は、若者世代の貧困に焦点を当てた「貧困世代」という本を出版された。こちらも是非、読んでみたい。
 
 
 

京都アートフリーマーケット

 
2016年9月17日(土)から19日(月・祝)まで、ウイングス京都や京都文化博物館及びその周辺で、京都アートフリーマーケットが開かれている。
 
京都にゆかりのある若手作家や職人らが発信する作品に出会うことができる。
私が大好きな切り絵作家佐川綾野さんも出展されることをブログで知り、17日の夕方、チャリに乗って出かけてみた。
 

 
佐川さんのブースの場所は、京都文化博物館の表側にあった。
あらかじめインターネットで調べていたので、すぐにわかった。
 

 
佐川さんの切り絵教室には、昨年4回通ったが、今年は日が合わず、1度も行くことができていない。
それでも、佐川さんは、私と目が合うと、「いやあ、こんにちわ!」と覚えていてくださったので、感激した。
 
佐川さんのブースには、彼女の切り絵をデザインしたイヤリングやペンダント、絵はがきなど可愛らしい作品がたくさん並べてあった。
お客さんが何人もおられたので、少しだけおしゃべりして、他のブースを見に行った。
 
陶芸、組みひも、木工、竹工芸、金工、アクセサリーなどなど、手作りの可愛い作品がたくさん出展されていた。
それを作った作家や職人と直接交流もできるし、作品を買うこともできる。
このような企画は、きっと若手作家や職人への応援になっているだろう。
 
少し、ほっこり。
 
昨日と今日は、台風の影響で雨。今日が最終日。
外のブースの人は大変だろうなあ・・・。頑張って!
 

秋の味覚~気仙沼のサンマ~

 
9月中旬になって、やっと少し涼しくなってきたが、秋の気配は、まだあまり感じられない。
 
このブログでも何度か書いているが、2011年3月に起こった東日本大震災をきっかけに知り合い、交流が続いている宮城県気仙沼市のYさん。
復興の状況が気がかりだ。
そのYさんから、今年も、サプライズで、突然、気仙沼産のサンマが送られてきた。
 
報道によると、昨年に続き、サンマは不漁とか。
原因は、海水温の上昇や、サンマが日本の沖合に来るまでに海外の国が公海で捕獲してしまうらしい。
そのためか、スーパーの店頭に並ぶサンマは、例年よりやや高く、小ぶりだ。
 
送られてきた気仙沼のサンマは、大きくて、脂がのっている。美味しい!
 

 
秋の味覚を存分に味わっている。感謝!
 
 

 
ペーパードライバーです。
8月が誕生日で、今年が更新時期でした。
 
これまでは、誕生日の少し前に手続きに行っていました。
京都市伏見区羽束師にある京都府運転免許試験場まで、京阪電車で中書島まで行き、そこからバスに乗り継いで・・・。遠い!
でも、今回は、9月1日に、京都駅前に新しく京都駅前免許更新センターがオープンしました。
七条警察の跡地です。
優良運転者は、ここで更新手続きを受けることができるので、当然、こちらへ。
地下鉄1本なので、ラクチン。
 
午前8時40分頃にセンターに着くと、既に、長蛇の列。
でも、日曜はもっとたくさんの人だったと係のオッチャンが言ってました。
 
手続きの流れは、いつもと同じ。
最近、メガネが少し合わないなあと視力検査が心配でしたが、無事クリア。
 
そして午前9時20分から9時50分まで講習。
新しい免許証をもらって終了。
 
私にとって、免許証は、専ら身分証明書の役割しかありません。
そろそろ返納も考えようと思います。
 

「子ども食堂」を考えるシンポジウム

 
 
子ども達に無料や定額で食事を提供し、地域で居場所の役割を果たす「子ども食堂」。
6人に1人が相対的貧困状態と言われている「子どもの貧困」を背景に全国で取り組みが広がっている。
 
これまで新聞で、京都でも「子ども食堂」がいくつか出来ていることを知り、とても関心を持っていたが、そのような活動を支援するセカンドハーベスト京都という団体が、初めて京都で子ども食堂のシンポジウムを開くことを知り、9月4日(日)、参加した。
 
場所は、京大構内。京大を訪れるのは久しぶりだ。
 

 
会場に到着すると、既にたくさんの人が来られており、最終的には約120名の参加者となったようだ。
 
基調講演は、NPO法人山科醍醐こどものひろばの村井琢哉理事長。
「こどもたちとつくる貧困とひとりぼっちのないまち」。
 

 
「山科醍醐こどものひろば」は、36年も前から、地域で、社会環境や文化環境がより良くなることを目的として様々な活動を展開しているとのことで、山科に住んでいないせいか、全く知らないことだった。
 
村井さんの話の中で印象に残ったのは、子ども食堂というのは、子どもの貧困の「貧」ではなく、「困」に焦点をあてているということ。
「貧」を解決するには時間がかかる。でも、子どもらが貧しくても、「今」、困らないよう、「困」に向き合う。
また、貧困家庭において、絶対的貧困ではないのでとりあえずの衣食住は存在するが、それが不十分であり、外からは見えにくい。
しかし、その子ども達の「困」に気づけるのは、そこに住む町の人である。
 
 
村井さんの講演に続いて、京都や大阪の地域で子ども食堂を運営されている方々によるパネル討論。
食を通じて、地域の人達に寄り添おうとしている人達がこんなたくさんいることを知り、とても嬉しく思い、また感動した。
 

 
パネラーの一人、飲食業に携わっていた林さんが運営するのは、子どもでもおとなでも誰にでも開かれている「ファミごはん」(左京区浄土寺)。
彼女が食堂を始めたきっかけは、キャンプの調理班にボランティアとして参加するうちに、飲食業では得られない喜びを感じるようになったことと語った。
お金を介さない何らかの関係があり、皆で一緒に過ごしてご飯を作って食べ、次第に親しくなり、家庭とも店とも違った関係があり、生き甲斐とも言える充実感がそこにあったと言う。
 
 
とても勉強になったし、本当に参加して良かったと思えるシンポジウムだった。
京都にある、いくつか子ども食堂のことを知ることが出来たし、1度、食べに行ってみようと思う。
そして、何らかの形で、このような活動に関わることができれば、と思った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
先週、細見美術館で開催されている「生誕300年記念 伊藤若冲~京に生きた画家~」展に行って来た(9月4日で終了)。
 
京都に住んでもう40年以上になるが、ほんの数年前までは、伊藤若冲(じゃくちゅう)という京都出身の江戸時代の絵師のことなど全く知らなかった。
幼なじみのshocoさんが若冲の絵が大変好きで、彼女から、彼の絵が御所の北にある相国寺承天閣美術館に展示されていると聞いて、初めて見に出かけたのが2011年のことだった。
 
今年は、若冲の生誕300年ということで、NHKを始め、いくつかのテレビ番組で彼の絵の技法や観察力などが詳しく紹介され、あらためて彼のすごさに驚くとともに、また、彼の絵を見てみたいと思うようになった。
 
細見美術館は、岡崎にある割とこじんまりとした美術館で、訪れたのは初めて。
 
色のある絵は少なかったが、墨だけで描かれた絵でも、やはり圧巻だった。
 
水墨画にはほど遠いが、以前、少しだけ「墨絵」というものを習ったことがあった。
私は、もともと絵を描くことは好きだったので、「墨絵」も簡単に描けるものと思っていたが、これが大きな間違いだった。
「墨」1つで濃淡を出し、様々な線や面を描く。思い通りの絵が描けず、悪戦苦闘し、結局、「墨絵」は挫折した。
 
でも、墨絵を習ったおかげで、墨だけで絵を描くことの難しさが多少なりともわかるようになったことは間違いない。
 
若冲が数十羽の鶏を飼って何年も観察したことは有名であるが、彼の鶏の水墨画は、墨によって濃淡だけでなく、質感や量感、羽毛の柔らかさなどが見事に描かれていることがわかる。
また「筋目描き」という墨を重ねることによってその境に白い線が出る技法にも目をみはった。
 
相国寺承天閣美術館では、12月4日まで、「生誕300年記念 伊藤若冲展」が開催されている。
そちらの方にも是非、行ってみようと思う。
 

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