2020年8月アーカイブ
今夏のお盆、久しぶりに、ふるさとの岐阜の親戚の家に行った。
在来線を乗り継ぎながら、京都から岐阜まで行くのだが、今年は、コロナのせいか、お盆の時期でも電車内は混んでおらず、ゆっくり座って乗ることができた。
親戚の家というのは、亡母の実家なのだが、中山道(なかせんどう)に面している。
幼い頃から、この通りが中山道だと教えられていたが、何か、それらしき町並みが残っていたわけでもなかったので、「ふ~ん」という感じでしかなかった。
親戚の家に泊めてもらった早朝、皆が起き出す前に、幼い頃に歩いた近隣を散歩してみようと出掛けた。
この通りが、現在の中山道。
少し歩いて行くと、なにやら碑が立っている。「中山道加納宿脇本陣跡」
こんな碑、昔から建ってたかなあ?気がつかなかった。
「皇女和宮御仮泊所跡」。皇女和宮が京都から江戸に嫁ぐ時に、宿泊したのだろうか。
こんなんも知らなかった・・・
皇女和宮の歌。
「遠ざかる 都をしれば 旅衣 一夜の宿も 立ちうかりけり」
「明治天皇御小休所跡」
「加納宿まちづくり交流センター」が建設中でした。
完成したら、来てみたい。
通りとしては、中山道より1本北側の通りに位置するが、お祭りの時とかに祖父に連れて来てもらった加納天満宮にも寄った。
碑は建っていても、町並みが保存されていないのが、残念な気がした。
2020年8月12日、広島地裁が下した「黒い雨」訴訟判決に対し控訴するという記者会見の中で、加藤厚生労働大臣は、援護対象区域について「地域拡大を視野に含めて、検証したい」との発言について「スピード感をもって」と述べた。
今回だけではない。
最近の大臣や官僚の政府答弁を聞いていると、この「スピード感をもって」という言葉がやたら出てくる。
この言葉を聞くたびに、私は大きな違和感を感じる。
なぜなら、「スピード感」はあくまで「感覚」「感じ」であるから、人それぞれにその感覚は異なり、すごく曖昧あるいはゴマカシの表現に聞こえてならない。
政府答弁は政策などの検討や実施なんだから、むしろ、それは「早急に」「速やかに」と言うべきではないかと思う。
「あの、あれ、あれ」なんて、私の周囲ではよく飛び交う言葉。でも他人事ではない。
人の名前が出てこない、固有名詞が出てこない。
若い頃は、固定電話の6~7桁の番号ならいくつも覚えられたのに、今は、なぜか携帯電話の11桁の番号(あるいは最初の090を除いた8桁すら)が覚えられない。
年のせい?
いや、元々関心がない、覚えることが多くなった・・・と言って、モノ忘れする自分を正当化している。
昨夜放映されたNHKの「限界突破!全力記憶~華麗なるメモリースポーツの世界~」は、ちょっと衝撃的だった。
200桁の数字を5分で覚える。80人の名前を3分で覚える・・・
そんなメモリースポーツという世界大会まであるという。
なぜ、そんなことができるのか?
それは、その人が天才というわけではなく、トレーニング(場所法とかイメージ法とか、あるらしい)によるものとのこと。
もちろん、どこまで伸びるのかは、努力と素質によるものであることは、どのスポーツも同じだろうが。
若くなくてもできるのか?
テレビでは、外国語の単語を覚えたいということがきっかけで、メモリースポーツにはまった69歳の男性が登場した。
彼は、コンビニで30個の品を購入するというオーダーを与えられ、数分でそれを覚え、順番どおりすべて購入していった。
すご~い!
脳には可塑性があることがわかってきており、年をとってもできるんだ。
スマホやパソコンが何でも教えてくれるから、頑張って覚えなくても生活はできる。
でも、人間には、こんなにすごい秘めた能力があるんやから、使わないと損!
トレーニングして、ちょっとだけでも記憶力がアップすればいいなあ。
現在、NHK(金曜日午後10時)でドラマ放映中の「ディア・ペイシェント」。
医師で作家の南杏子さんの第2弾の小説のドラマ化である。
かなり「恐くて」面白いので、毎週欠かさず観ている。
南さんのデビュー作「サイレント・ブレス」は、大学病院から終末期の患者の訪問医療を扱う診療所へ「左遷」された主人公の女性医師が、死にゆく患者と関わりどう向き合うかを描いた作品で、終末期医療における医師と患者あるいは家族との関係について考えさせられた。
今回の「ディア・ペイシェント」は、ドラマ第3話放映までは、まだ原作は読んでいなかった。
民間病院の新人女性医師真野千晶(貫地谷しほり)が、モンスター・ペイシェント(クレーマー患者)もからんで、思い悩みながらも頑張る姿が描かれている。
どのモンスター・ペイシェントも恐いが、毎回登場する俳優田中哲司が扮する「座間敦司」は恐すぎて、観ていられない。
最後まで読んでみて、ネタバレになるので、これ以上内容については触れないが、モンスターペイシェントと対応しながら医師と患者との関係、民間病院の経営問題、そして主人公の医師としての成長を描いた、深く面白い作品だと思った。
ドラマの方の今後の展開も楽しみ。