今、京都市内は、どこも紅葉が見頃となり、コロナの緊急事態宣言が解除されたこともあって、どこの観光地もたくさんの観光客でにぎわっている。
他方、北アルプスなどの2000~3000m級の山々の紅葉の最盛期は9月末から10月初め頃である。
今年は、夏山に行けなかった分、いくつかの秋山を思う存分楽しむことができた。
その1つが涸沢カールの紅葉。
涸沢カールは、北アルプスの北穂高岳や奥穂高岳など3000m級の山々に囲まれた、氷河によって削られた円形の地形で、とりわけ紅葉は日本一と言われている。標高は約2300m。
上高地から約6時間ほどで行くことができ、上高地から横尾まではほぼ並行歩き、横尾から涸沢までの登山道もよく整備されている。
前に秋の涸沢カールを訪れたのは、もう約20年ほど前。
久しぶりに涸沢の紅葉を見てみたかったことと、2021年5月26日付けブログに書いたが、北穂高岳登山中に行方不明になり危難失踪宣告が認められたSさんの骨が発見されたということもあり、その追悼の意味も込めて、再び行ってみたいと思った。
10月10日は徳沢ロッジ泊、翌11日はSさんも宿泊された涸沢ヒュッテ泊。
紅葉はやや見頃が過ぎているかなと思われたが、それでも快晴の空の下、ナナカマドやダケカンバの黄色や赤色が美しい。
下の写真は、Sさんが向かった北穂高岳の登山道。
このどこかでSさんは眠っている。合掌。
12日午前の下山は予報どおり雨に降られたが、紅葉の涸沢を満喫できた。
帰宅してしばらくして、新聞で、10月初めに涸沢カールに行ったという70歳の女性の投稿記事を読んだ。
彼女は、涸沢カールで連泊し、1日目は北穂高岳を、2日目は奥穂高岳は、それぞれ日帰りで登ったと書いていた。
う~ん、すごい体力!私もまだまだ負けていられない。