1. 2022年2月

2022年2月アーカイブ

「カフェ奏」のコンサート

時々、ランチを食べに行く「カフェ奏(かなで)」(堺町通丸太町下る)。

日替わりメニューがあって、結構、おいしい。

 

「奏」という店名が象徴するとおり、この店の店主(女性)は音楽好きで、コロナ前は店で色んなジャンルのコンサートを開いていたとのこと。

2月23日(祝日)夜、久しぶりにコンサートを開くということでお誘いがあり、フラメンコ曲もあると聞いて参加することにした。

 

今回は、ギタリストの筒井裕之さんとパーカッションの高岡正明さん。

お二人とも大阪を中心に活動されているとのこと。

約20席の客席はほぼ満席状態。

 

筒井さんはフラメンコギターで、ブラジルを始めとする南米の音楽やジプシーキングス、フラメンコ曲など幅広いジャンルの曲を弾く。

高岡さんは、筒井さんの曲に合わせて、カホンなど多種の楽器を使い分けてコラボ。

 

 

ドリンクに付いていた「おつまみ」がとても美味しかった。

楽しいひとときだった。

 

映画「テレビで会えない芸人」

今年に入って、2回目の劇場での映画観賞(ちなみに1回目は「ドライブ・マイ・カー」)。

「テレビで会えない芸人」=松元ヒロさんを鹿児島テレビ放送が密着したドキュメンタリー映画。

 

2022年2月4日付け毎日新聞夕刊に「タブーに挑む姿 地方局が密着」という記事が大きく掲載されていたのを読み、すぐに「観たい!」と思った。

鹿児島テレビで放映されたこの番組は日本民間放送連盟賞最優秀賞を受賞したが、タイトルからもわかるように、この映画がテレビで放映されることは、まずないだろうから。

 

私は、松元さんの芸をコント集団「ザ・ニュースペーパー」の時代から何回か観たことがあった。

権力を握る今の政治家を鋭く風刺する芸風で、とても面白い。

政治や社会などの時事ネタを題材にしない昨今の漫才やコントには、興味が持てないし、面白くない。

その点、松元さんは、落語家の故立川談志さんから「今テレビに出てる芸人をサラリーマン芸人という。テレビでクビにならないようなことしかやってない。昔はお前みたいに他の人が言えないことを代わりに言うのが芸人だった。だから俺は今日からお前のことを芸人と呼ぶ」と言わしめた人物だ。

 

しかし、年間120本をこなす松元さんのライブは大人気でチケットが入手困難であるにもかかわらず、そんな芸風ゆえに、今の日本のテレビは松元さんを放映しない。

テレビ業界の「忖度」・・・。

 

映画は、ネタ作りの苦労や家族とのかかわりなど、松元さんの日常や舞台を追い、彼の人としての「優しさ」も含めて撮し出していた。

そして松元さんが20年以上演目として語り続けるのは「憲法くん」。

2016年に他界した永六輔さんからの遺言は、「ヒロくん、9条を頼む」。

 

テレビで松元さんの芸を観ることができる日が来ることを待っている。

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