映画「ひまわり」がウクライナ支援も兼ねて全国で再上映されていることを知り、早速、観に行って来た(京都は、京都みなみ会館で4月7日まで上映)。
これまでDVDでしか観たことがなく、劇場で観るのは初めて。
夫が亡くなってちょうど2年になるが、夫はこの映画がとても好きで、生きていたら、きっと一緒に観たと思う。
映画「ひまわり」は、1970年のイタリア映画で、ソフィア・ローレン演じる主人公が、第2次世界大戦で旧ソビエトに出征したまま終戦後も帰って来ない夫を探すというストーリー。
戦争で引き裂かれた男女の愛と人生をテーマにした反戦映画と言える。
主人公が一面に広がるひまわり畑で夫を探す場面が印象的である。
「イタリア兵とロシア人捕虜が埋まっています」「ご覧なさい、ひまわりやどの木の下にも」と地元の人が戦争のむごさや悲惨さを語る。
このひまわり畑は、ウクライナのキエフから500キロ南のヘルソン州で撮影されたという。
また、ひまわりがウクライナの国花でもあることから、日本の配給会社「アンプラグド」が収益の一部をウクライナの人道支援のため日本赤十字社などに寄付しようと緊急上映を計画し、再上映となった。
今回の映像は、高解像度修復版(HDレストア)で、最新技術を駆使し、画面上の傷を除去して、明るさや色の揺らぎなどの症状を改善しており、また、音響も最新のノイズリダクション技術で雑音を除去しているとのこと。
戦争のシーンもあって、このような惨劇が現時点でウクライナで起こっていると思うと、いっそう許せない思いが強くなる。今、ウクライナの人々には、この映画のように戦争によって人生が引き裂かれるという事態が現実に起こっているのだ。
1日も早い平和の実現をただただ願うのみ。