秋晴れの日曜日(11月26日)、友人のO弁護士夫妻と一緒に、滋賀県・佐川美術館で開催中の「ガウディとサグラダ・ファミリア展」に行って来た。
スペインでは、アンダルシア地方を旅したことはあるが、バルセロナへは行ったことがない。約140年にもわたって建設が続く「未完の聖堂」サグラダ・ファミリアには、とても興味があった。
佐川美術館へは何年かぶりに訪れた。
入場は予約制で、そのことを直前に気づいて少し慌てたが、それでも普段とは異なり、館内は人であふれかえっていた。
サグラダ・ファミリアについては、これまで全景のイメージがなんとなく頭にあったが、細部についての知識は全くなかった。
聖堂内の森の木々のように枝分かれした円柱、星形が次第に円形になっていく柱、光を調和させるためのステンドグラス、直線で作る曲面、上部にはバルセロナらしいカラータイルが貼られた塔、そして最上部の星形のシンボルは「希望」の象徴で光がともる・・・幾何学も取り入れて何年も試行錯誤を重ねた独創的なデザインなど、どれも目をみはる物ばかりで、とても勉強になった。
ドローンを使って撮影されたであろう映像もあり、観光で訪れただけでは決して見られない細部まで、目にすることができた。
主任建築家のジョルディ・ファウリさんは、「私たちがここまで前進してこられたのは、ガウディが未来を強く信頼していたからだと感じます。彼が目指したのは信仰や思想、国などで分け隔てず、誰にも開かれた場所。未来のために私たちもその思いを持ち続けることが必要です」と語る(2023年8月25日付け京都新聞)。
最近あまり海外に行きたいと思わなかったが、バルセロナには是非行ってみたいと思った。