一昨年、槍から奥穂まで縦走。そして今年は、西穂から奥穂へ。北アルプスの夢の大縦走が実現した。一瞬の気を抜くこともできない難関ルート。ものすごい達成感。
8月5日京都を出発して、新穂高温泉から山に入る。
この日は、西穂山荘泊。
男性陣は、早速、山荘前のテラスで生ビール。少し遅れてテラスに行くと、「あそこに映画『剣岳 点の記』の木村大作監督がいる!」と言われ、ビックリして指さす方を見ると、確かに木村監督や!やはりテラスでスタッフらと談笑されていた。
ここは関西のオバチャンの本領発揮。恐る恐る近づいてメモ帳を出して「サインお願いできますか・・・」。快くサインに応じていただき、おまけにツーショットも。
同行のF弁護士が「次の作品●●の下見ですか?」と尋ねると、横のスタッフらしき男性が「それ、軍事機密なんやけど」って(大笑い)。
夕食後、明日3度目の西穂~奥穂行きと言う京都から来た70歳のオジチャンと話す。
「同行者の中で、このルートの経験者はいるの?」 (いいえ)
「ヘルメット持って来た?」 (誰も持ってません)
「ロッククライミングの練習した?」 (1度もしてません)
「ロープは持ってるの?」 (誰も持ってません)
そんなんで行くのかという口調。「ダメだと思ったら、早めに引き返した方がいいですよ」と忠告された。その夜は、昼間に車とバスの中で寝倒したのと、うるさいいびきと、明日への不安とで、ほとんど眠れなかった。
(続く)