夫婦別姓を望む男女5人が、夫婦同姓を強制する現行民法の規定は憲法24条に違反するとして、国家賠償を求め、近く東京地裁に提訴することを決めたとの報道があった(2011年1月17日付け毎日新聞朝刊)。
選択的夫婦別姓については、1996年に法制審議会が制度導入を盛り込んだ民法改正要綱をまとめたが、「家族の一体感が失われる」などの反対論が当時与党だった自民党内に強く、改正は実現しなかった。
以来15年。
一昨年、民主党政権発足当初は、内閣の中に、弁護士出身の千葉景子さんや福島みずほさんがいて、長いこと放置されていた選択的夫婦別姓制度を含む民法改正法案が国会に提出される動きもあった。でも、それもいつのまにか立ち消え。
今回、原告になる人たちは、おそらく「もう待てない」という気持ちが強いのだろうと思う。
夫婦同姓を強制しているのは、日本くらい。同姓だって別姓だって、どちらでもいいじゃない。姓だけで「家族の一体感」が保たれるなら、なんでこんなに離婚が増えているの?
私たち弁護士も、早期に民法改正が実現するよう、弁護士会などで運動を進めていきたい。
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