1. 総務省の地デジ調査のゴマカシ
ブログ マチベンの日々

総務省の地デジ調査のゴマカシ

 
テレビは、2011年7月24日から地上デジタル放送への完全移行が予定されている。まだまだ先のことと思っていたが、いつのまにか、もう、その年となってしまった。
 
アナログテレビでは、上下に黒色部分が現れて画面が小さくなり、その黒色部分に地デジ移行へのアナウンスが終始流され、「早くデジタルテレビに変えろ!」と追い立てられているよう。
 
ところで、総務省は、2010年9月の地デジ世帯普及率が90.3%と発表したが、この数字には大きなゴマカシがあることを知った。
調査対象のサンプル数は、たかだか13170人。そのうち年収200万円未満の世帯は9.4%で、日本全体では年収200万円以下の世帯が20%を占めるから、実態を全く反映していない。
また、この調査は、なぜか80歳以上を対象から外している。日本には、80歳以上の単身世帯が約150万、夫婦世帯が約100万あるのに。
これら低所得者や高齢者を調査に加えると、7月24日以降、テレビを失ってしまう世帯が大量に出るのではないか心配になる。
 
ジャーナリストの坂本衛氏は、「放送局も延期したほうが得」と言う。
「(デジタルテレビがアナログの)3分の2以下に減ることによる減収幅(NHKの受信料と民放の広告収入減)より、アナログ放送を流すコストのほうが、はるかに小さいから」。
 
テレビは、娯楽であるとともに、緊急ニュースなどを流す大切なライフラインでもある。
このまま7月24日完全移行してもよいのか、完全移行しなければならない理由がどこにあるのか、考えなければならない時期に来ている。
 
 
 
 

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