1. 今中哲二助教(京大原子炉実験所)の講演
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今中哲二助教(京大原子炉実験所)の講演

 
昨夜は、弁護士会内の四一会というグループの例会があり、福島原発以降、時の人となっている今中哲二助教の講演だったので参加した。
 
今中氏は、話題の本「原発のウソ」の著者小出裕章氏と並び、以前から原発の危険性を訴えてこられた京都大学内の数少ない研究者の1人である。
 
以下は、印象に残った話。
●当初、原発事故が起こった時の莫大な損害試算額を前にして躊躇する民間企業に対し、国が、1961年に原子力損害賠償法を作り、「50億円(今は1200億円)」以上は、企業に負担させず、国が責任を負うという法律を作り、原発を推進した。東電が口にする「免責」というのは、このこと。
●国が莫大な税金を投じて危険性の高い原発を推進したのは、憲法9条によって核を作れない日本国が将来もしそれが可能となった時に、いつでも核開発ができるようにするため。
●現在、放射能が100ミリシーベルト以下なら健康に影響がないと言われているが、1999年に茨城県東海村で臨海事故が起こった時は、50ミリシーベルトだった。いつから変わったのか。将来の健康被害については、何ミリシーベルトだから安全などという基準はない。
●そして「安全な原発などない」と言い切られた。
●もし国民が原発が必要と判断するならば、田舎ではなく、それを一番利用する東京湾や大阪湾などの大都会近くに作ったらよい(←これは皮肉ですね)
 
今を生きる私たちは、これからのエネルギー政策を選択すべきだし、それができる立場にいる。しっかり行動しなければ。
 
 

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