1. 無縁社会を考える(憲法と人権を考える集い)
ブログ マチベンの日々

無縁社会を考える(憲法と人権を考える集い)

 
実に、考えさせられる、良い講演会だった。
 
昨日は、京都弁護士会主催の「憲法と人権を考える集い」に参加した。
今年のテーマは、「無縁社会を考える~孤立死ゼロへ~」。
第1部は、反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんの基調講演、第2部は、NHK報道局社会番組ディレクター板垣淑子さんほかによるパネルディスカッション。
 
「集い」の実行委員ではなかったが、どれだけの来場者があるかと少し心配して出かけたが、私が着いた時には約800人の会場は満員。
「無縁死」「孤立死」というショッキングなテーマは、実は、血縁、地縁、社縁(会社の中でのつながり)が薄れ、しかも社会保障が貧困な今の世の中では、実は誰もが他人事ではない問題だった。
 
路上生活者がやっとアパートに入った途端、孤立化してしまい、また路上に戻ってしまう・・・
無縁な老人対象のビジネスも盛んのよう。「他人に迷惑をかけたくない」と、老人が自分の死後の葬式代などとして、生前に業者と数百万円の契約を結び、安心する・・・・
お互い、「迷惑」をかけ合いながら、助け合いながら、生きるのが人間社会だったはずなのに。
 
死は生きることの延長線にある。だから、生きている時に孤立している人は、孤立死しやすい。
だから、生きている中でのつながりが求められる。
弁護士としてだけでなく、自分個人の生き方も問われている思いがした。
 
 

月別アーカイブ

弁護士紹介TOP