昨年10月29日京都新聞夕刊の「現代のことば」欄に上野千鶴子さんがこのタイトルで文書を書いていた。
上野さんの言う「在宅ひとり死」とは、在宅死から家族のみとりを引き算したもの。家族でない人々に支えられた死だから、「孤独死」ではない。
実は、昨年12月28日付けコラムに書いたSさんは、1月8日亡くなられた。
新年になって、会うことも声を聞くこともないまま、Sさんは逝ってしまわれたが、年末ぎりぎりに遺言を作成することができて本当に良かったと思った。
そのSさん、生前は独身で一人暮らしだった。
打ち合わせのため何度か自宅を訪問したが、必ず何名かの友人の方が交代でSさんの身の回りの世話をしに来られていた。
本当に多くの友人に支えられて、充実した「おひとりさま」人生を過ごして来られたことを実感した。
最期の様子はまだ伺っていないが、きっと「孤独死」ではなかったと思う。
今は、Sさんの遺志である遺言の内容を執行していくことが私の仕事である。
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