(女性弁護士の法律コラム NO.151)
昨日は、京都弁護士会主催の第43回憲法と人権を考えるつどい「刑事裁判の現在(いま)」に参加しました(於 シルクホール)。
第1部は、「『それボク』」の世界は変わったか?」と題しての映画監督周防正行さんとの対談。
周防監督は、これまで「それでもボクはやってない」と「終の信託」という2本の映画の中で刑事司法を取り上げました。
自白偏重の刑事司法をわかりやすくかつ歯切れ良く批判されると共に、現在、法務省法制審議会のメンバーをつとめておられる上での苦労も感じられる発言でした。
第2部は、周防監督に加え、元裁判官の木谷明弁護士と冤罪事件である布川事件の元被告桜井昌司さんを交えたパネルディスカッションでした。
桜井さんが、コンビニですら監視カメラがついて一般市民が監視されているのだから、取り調べが監視されないのはおかしいと皮肉を込めて言われた発言が「そのとおり!」で印象的でした。
また、周防監督は、裁判員になったら、どんどん裁判官に質問して、裁判官の姿勢を変えていってほしいと言われました。
昨日までの間に何人かの知人や依頼者の方から「行くからね」と葉書や電話をいただいていました。
が、当日は、500名くらいの参加者があり、たまたま会場で、元依頼者のMさんと出会い、二人で一緒に聴くことができました。
弁護士が演じる寸劇もあり、とてもわかりやすい講演会だったと思います。
市民の皆さんと一緒に、少しずつでも刑事司法の重い扉を開けていかねばなりません。
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