日本テレビ系列で、先週から放映が始まった「明日、ママがいない」。
芦田愛菜が主演。私はあまりマナちゃんが好きじゃないので、初めは観るつもりはなかった。
ところが、第1話放映後、このドラマが児童擁護施設関係者の人権を侵害しているとして、赤ちゃんポストを設置する慈恵病院(熊本市)が1月22日、放送人権委員会に審議を求める申立を行ったことで、注目されることになった。
そこで、昨日、第2話が放映されたので観てみた。
確かに、すごい内容のドラマだった。
職員が子どもらに「お前らはペット」だとか、「(里親に気に入られたいなら)泣け」とか言ったり、施設に入所している子どもたちも大人顔負けの言葉を吐いたりし、施設外の子どもからイジメを受けたりもする。
慈恵病院の産婦人科部長が「第1回放送後に、施設の子どもがいじめられたとの報告を伝え聞き、緊急性が高いと判断した」と語ったのもうなづける。
私の依頼者の子どもが、父親から虐待を受け何ヶ月か児童擁護施設に入所したことがあった。
また、母親がやむなく子どもを置いて自宅を出たため、児童擁護施設に入所した子どももいた。
その後、その子どもらは、そのような施設で保護されたからこそ、危害を免れ、カウンセリングも受けたりして、現在は母親と共に普通の生活を送っている。
しかし、このドラマの施設職員やの子どもらの描き方では、それが「フィクション」であるとの断りが挿入されていても、どうしても悪く暗いイメージしか持てない。
現在、児童擁護施設に入所している子どもは約3万人にも及ぶという。
ドラマとは言え、その子どもとそこに働く職員らの心を傷つけたり、社会的な偏見をもたらしたりしないような番組作りを強く求めたい。
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- 日本テレビ系「明日、ママがいない」を観てみました。
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