1. 健康診断の「基準」緩めます
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健康診断の「基準」緩めます

 
やっと、健康診断の「基準」が変わりそうです。
 
日本人間ドック学会と健康保険組合連合会は、4月4日、血圧や肥満度などについて、健康診断や人間ドックで「異常なし」とする値を緩めると発表しました(2014年4月5日付け朝日新聞朝刊)。
 
国内で人間ドックを受けた人の値を調べたところ、血圧やコレステロールの値がこれまでの基準より高くても「健康」な人が多数いたからです。
 
新たな「正常値」は、例えば、
血圧は、これまでの「上129~下84」が「上147~下94」、
総コレステロールは、これまでの「199まで」が、男性は「254まで」。
女性は、30~44歳は「238まで」、45~64歳は「273まで」、65~80歳は「280まで」。
 
今まで、諸外国や日本の他の学会から、健康診断の基準値がきびし過ぎるという意見や研究結果が何度も発表されていたので、私は、ずっと健康診断の「基準」には疑問を持っていました。
健康「基準」を低めに設定すれば、降圧剤や抗コレステロール剤が年間数千億円規模で売れるため、こんな「基準」にしてるんだろうと思っていました。
 
私も、コレステロール値が、40代までは正常値でしたが、50代になると、毎年、正常値を超えるようになり、再検査を指示されていました。
でも、新聞で、更年期の女性は、女性ホルモンが減少するため総コレステロール値が高くなると読んでいたので、再検査も行かず、無視してきました。
 
また、基準の変更は、今後の裁判にも大きな影響があると思います。
脳疾患などによる過労死裁判等では、発症前の血圧が基準を超える「高血圧」だったのか「異常なし」だったのかは、とても大きく関係してくるからです。
 
なお、学会は、新基準を6月に正式に決め、来年4月から運用する予定だそうです。

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