1. 都忘れの花
ブログ マチベンの日々

都忘れの花

 
うちの事務所には、小さな庭がある。
東側だが、高い塀があるので、陽はあまりあたらない。
 
そこに、昨年夏、都忘れの花の苗を植えた。
これは、昨年、岐阜の実家を売却したので、実家の庭から持って来たものである。
母が亡くなって十年余りの間、時々草取りに帰省していたものの、日常的に庭の手入れなどする人もなかったが、この花は枯れることなく、たくましく育っていた。
 
そして、今年、最近やっと花をつけた。
 

都忘れの花は、小さくて可憐で好きだ。
花言葉は「しばしの別れ」。
鎌倉時代に承久の変で北条氏に破れ佐渡に流罪となった順徳天皇が、ある日、庭の片隅に咲いているこの花を見つけ、「この花を見ていると、少しの間でも都を忘れることができる」と言ったことから、この名で呼ばれるようになったらしい。
 

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