昨日、89歳の女性からの法律相談を受けた。
とても89歳とは思えないほど、受け答えもしっかりされていた。
歩行はやや不自由だが、目や耳は全く異常ないとのこと。
昨年、夫を亡くし、現在は一人でわずかな年金で暮らしているという。
しかし、子どもや孫は、生活費の援助もしてくれないと嘆く。
私の母が生きていたら、このくらいの年になるんだろうな、と思った。
今日、書類を渡す用があり、彼女の自宅は自転車で行ける距離だったので、自宅を訪問した。
もし自宅を処分するとしたらトラック15台分位の荷物があると語っていたので、「ゴミ屋敷」か?と思いながら訪ねたが、部屋の中はとても整理され、綺麗な家だった。
彼女は、なぜ、子どもや孫たちとうまくいかないのか、その一部を語ってくれた。
テレビで観るような「孤独な老人」に自分がなるとは思わなかったとまた嘆いた。
往診に来てくれる医者やヘルパーさんらに支えられているようだったが、日本の高齢化社会の現実を目のあたりにしたような気がした。
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