1. 桜・2016(その2)~平和の使者=陽光桜~
ブログ マチベンの日々

 
高倉通と間之町通の間の御池通り北側歩道に、2本だけ、早咲きの桜が咲いている。
3月中旬にはもう咲いていただろうか。
枝は空に向かうようにまっすぐに上方に向かって伸び、花はとても濃いピンク。
 

 
これは、何という桜なんだろう・・・
御池通りを通るたびにそう思った。
 
安保法が施行された今日3月29日、偶然、その桜が「陽光桜」という名前で、しかも、平和の象徴であることを知った。
 
陽光桜は、愛媛県出身の故高岡正明さんという方が開発された品種。
高岡さんは、戦時中、軍国教育を行っていた青年学校で教師をされ、日本は絶対に負けないと信じ、教え子を戦場に送り出した。
しかし、教え子が次々と戦死し、終戦直後から「わしが教え子たちを戦地に送り込んでしまった」との自責の念に苦しみ続けた。
そして、「戦争という、二度とこのような悲惨なことを繰り返してはならない。戦死した教え子たちの鎮魂と、世界恒久平和への願いを託して新しい桜を自分の手で作ろう」と生涯を賭けて桜の新品種開発に着手。
高岡さんは、亜熱帯から極寒のシベリアまで各地で命を落とした教え子のため、どんな気候でも咲く桜を創ろうと、私財を投げ打って、不屈の精神で試行錯誤を繰り返し、30年後、ついに桜の新品種登録第一号となる「陽光」を生み出したのであった。
そして、「陽光桜」が完成すると、なんと伸べ5万本にも及ぶ陽光桜を各地で無償で提供した。
世界を平和にするため、外国人にも見てもらおうと、派手な色彩とした。
この実話は、昨年、映画にもなり、各地で上映されたとのこと。
 
 

 
 
桜となった高岡さんの平和への思いは、まさに陽光のように世界を照らしている。
 
先人の思いを胸に、安保法を廃案にさせるまで頑張ろう。
 
 
 
 
 
 

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