2016年4月11日付けブログで紹介した、「世界で一番貧しい大統領」ホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領。
彼が来日した際に東京外国語大学で講演した要旨が、京都新聞に掲載されていたので、紹介する(2016年4月19日付け朝刊)。
スーパーでものを買うことができるが、人生の何年間をそこで買うことはできない。
あなたが何か買うとき、それは人生の一部の時間(を使って得たお金)で払っているのだ。
人生の時間を尊重しなければならない。
人生を享受するための自由な時間が必要だから。
人生には愛のために多くの時間が必要であり、他者が必要だ。
貧しい人というのは、コミュニティーを持たない人であり、伴走してくれる人がいない人のこと。
最も大きな貧困とは孤独です。
私は貧しいわけではない。
単に質素が好きなだけだ。
本当にやりたいことをできる自由がある。
物が必要なわけではない。
人類がこれほど大きな力を持ったことはなかった。
莫大な軍事費を使いながら、これを止めることができない。
海の汚染を知りながら、なすすべがない。
何と恥ずべきことか。
多くの物を浪費しながら、大切なことに目を向けてこなかった。
生産性は高まったのに、分配の仕方が悪いので、わずかな人が恩恵にあずかり、多くの人が不満を抱えている。
民主主義も完全ではない。
社会をより良くするためには闘わなければならない。
人生で最も重要なことは勝利することではなく、歩くこと。
転ぶたびに起きあがることです。
そして自分の意志を持って生きることです。
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