1. 薬局がジェネリック医薬品を強引に勧めるワケ
ブログ マチベンの日々

薬局がジェネリック医薬品を強引に勧めるワケ

 
以前、このブログでも書いたが、今年2月末、アクシデントにより左膝を捻挫した。
幸い、骨折しなかったので、これまで医者には1度も行かなかった。
日常的には痛みもなくなり、ランニングや登山もしている。
ただ、正坐の姿勢を取ると、まだ左膝に痛みがあるので、知人の医師から「MRIを撮ってみたら?」と勧められたので、診察を受けることにした。
 
MRIは、初体験だった。
横になった状態で、トンネル状の筒型の機械の中に下半身だけが入る。
機械が大きな音をたてて作動している間、そのまま、ジッとした姿勢でいること15~20分。
それで終わり。
 
結果は、軽傷の「半月板損傷」。
ついでに、骨密度も測定してもらった。
年齢的には、平均以上の骨密度だったが、今後、徐々に減少していくことは止められない。
登山で転倒することも多いと言うと、医師からは薬の服用を勧められた。
医者嫌い、薬嫌いだが、とりあえずしばらく服用してみることにした。
 
処方箋をもらい、病院近くの調剤薬局に行った。
すると、その薬局の受付の若い女性から「ジェネリック薬品って知ってますか?」「同じ成分の医薬品より安いのですが、使ってみませんか?」と尋ねられた。
ジェネリック医薬品については、色々問題点が指摘されていたなあと思ったので、「いえ、やめときます」と断った。
しかし、彼女は、なおも「なんでですか!」と詰問調で問いかけるので、私も「いえ、どうしても」と更に抵抗すると、彼女は「わかりました」と無愛想に答えた。
とても不愉快になった。
こんな言い方をされたら、大半の人は、ジェネリック薬品の方を購入するだろうなと思った。
 
あまりに不愉快だったので、帰宅後、インターネットで調べてみた。
 
まず、「ジェネリック」医薬品とは、特許期間が終了した新薬と同じ有効成分で作られた後発品のことを指す。
すでに公表された成分で商品を作るので、研究開発に金がかからず、安全性や有効性を確認するための臨床試験も省略できるので、先発品よりも割安な価格で販売されている。
 
日本では、2005年9月時点での使用割合は医薬品全体の16.8%にとどまっていた。
そこで、厚生労働省は、2007年10月「後発医薬品の安心使用促進アクションプログラム」を策定し、5年後には30%のシェアを目標に、診療報酬を変更したり広報活動を行ったりしてきた。
しかし、2011年9月時点でのシェアは22.8%。
そこで、国は、2012年の医療費(診療報酬)改定で、医療機関や調剤薬局がジェネリック医薬品を使うとこれまで以上に利益が出るようにした。
詳細は、割愛するが、調剤薬局に対しては、ジェネリックを積極的に取り入れている薬局には手厚い報酬を出すというしくみになっている。
 
そっか、強引に勧めるのは、こういう背景があったんだ・・・
 
ジェネリックの問題点は、インターネットサイトでの解説によると、「特許が切れた」というのは、「物質特許」だけで、「製剤特許」は切れておらず、そのため、同じ添加物や同じ剤形を取ることはできず、先発品と全く同じとは言い切れない。
また有効性は同じでも、安全性については、確認されない。
 
ジェネリック医薬品を使用するか否かは、自分で決めることだが、気軽に相談できる信頼できる薬剤師を見つけることが大切かもしれない。
 
 
 
 
 
 
 

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