昨日3月28日、京都弁護士会で、面会交流事件の研修会が開催されました。
近時、家裁への面会交流の申立は増えており、2013(平成25)年には初めて1万件を超えました。
子どもの数の減少や父親も育児に関わることが増えていることなどから、離婚原因とも絡んで面会交流の紛争が長引くことが多いというのが実感です。
今回は、御池心理療法センター代表でNPO法人子どもの心理療法支援会理事長の平井正三先生に講演していただきました。
平井先生は、子どもの心理の専門家で、近畿圏内の家庭裁判所においても研修会講師をされている方です。
まず、心理療法をどのように進めていくかについて説明され、次に、これまでに実際に扱われたケースをいくつか紹介されながら、子どもが「面会」という事態に直面して、どのような心理状態になるのか等についてわかりやすく解説していただきました。
平井先生が強調されたのは、別居親が子どもに会いたいという気持ちはよくわかるが、しかし、何よりも、子どもの気持ちや権利を第1に考えるべきだということでした。
たとえ、子どもが監護親の気持ちを配慮して「会いたくない」と言った場合でも、それも含めて子どもの「判断」なのだから尊重しなければいけないということでした。
子どもが面会交流を楽しむようなものでないと子どもの発達に資することはない、という言葉が印象的でした。
今後の仕事に役立てていきたいと思います。
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