放射線防護学者で平和活動に取り組む立命館大学名誉教授の安斎育郎先生。
東京大学工学部原子力工学科1期生で、東大時代、原発批判の活動で、アカハラまで体験したという。
福島原発事故後は「福島プロジェクト」を立ち上げ、毎月福島を訪れて被災者を支援されている。
東京大学の奇術愛好会に所属されていたこともあり、手品の腕前はプロ並み。
そんな安斎先生が、喜寿の記念に、絵手紙展を開かれることを知り、行ってみた。
場所は、京都市上京区河原町通今出川下る「京都画廊」。
安斎先生もおられ、訪れた皆さんと歓談されていた。
安斎先生は、77歳になられる現在も、毎月福島に通われるなど、原発反対や平和のためにアクティブに活動されている。
そんなとっても多忙な安斎先生が、マジック以外に、絵手紙まで書かれるとは、実に多才だ。
「皆々さま いやあ困った困った。喜寿の記念に絵手紙展を開くとやら。原発や平和の問題に取り組みながら、折りにふれて書いた絵手紙は千通を越しますが、なにしろ手紙ですから手元にはありません。慌てて貸してもらいました。いろいろあるなあ。酔狂な科学者の古典的通信手段をお楽しみ下さい。もしかすると面白いかも。 2017年陽春 安斎育郎」
安斎先生は、通信手段としてメールを多用される一方、「心模様を伝える方法」としては絵手紙の方が勝ると感じるという。
しかも、今回の絵手紙展で初めて知ったのだが、安斎先生の絵手紙は、絵のみならず「和紙に筆書き」をされており、その文字の形や大きさや傾き具合や濃淡におのずから変化が生じ、そこに強弱や悲喜や好悪などの情感をこめることも出来るとされる。
反原発運動で付き合いのある福島県楢歯町の住職には、福島第1原発事故の被害を心配する言葉に釈迦像の絵が添えられている。
私も10年前までは、時々、絵手紙を描いていたが、最近は、全く絵筆を持っておらず、ホコリをかぶっている。
安斎先生の優しさがここにもにじみ出ているようで、刺激になった。
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