1. 元号をなぜ使う?
ブログ マチベンの日々

元号をなぜ使う?

 
天皇の退位と平成の終わりが2019年4月30日と正式に決まった。
新しい天皇が即位して改められるのが元号である。
カレンダー業界などからは「早く発表して」という声が多数寄せられているらしい。
 
2017年12月8日付け京都新聞夕刊に「元号なぜ使う?」という記事が掲載されていた。
 
「元号法」という法律がある。
「1 元号は、政令で定める」
「2 元号は、皇位の継承があった場合に限り定める」
という2カ条しかない法律だ。
戦後、天皇主権から国民主権へ変わり、天皇は象徴となった。
しかし、元号は法的根拠のないまま慣習として使われ続けたが、保守系国会議員らが法制化を主張し、1979年に元号法が制定された。
現在では、世界で日本だけが使っているとされる。
 
私は、基本的には、西暦を使っている。
日常生活はもとより、裁判所などに提出する書面にも西暦を使用する。
ただ、裁判所は元号を使い、また元号の方が年月を理解しやすい場合もあるので、準備書面を書く時には、西暦と元号を併記するようにしている。
裁判所は元号にこだわるので、例えば、裁判所で和解や調停が成立した時、支払期限が2019年4月30日以降であっても、あるいは10年先であっても、裁判所は「平成」でカウントして「平成●年●月末日限り支払う」などと書いて調書を作成する。
こんな時は、西暦の方がわかりやすいのに・・・と思ってしまう。
 
また、昭和●年は、今から何年前か?という問いには、1度西暦になおして考えないと、すぐには答えられない。
 
国民主権の世の中だし、様々な利便性を考えれば、世界共通の西暦で統一していいんじゃないかと思う。
 

月別アーカイブ

弁護士紹介TOP