「日々是好日」を読むと抹茶が飲みたくなり、「ツバキ文具店」を読むと手紙が描きたくなる・・・本ってすごい!
季節の変化、鎌倉の人々とのふれあい、代書を依頼する客に寄り添おうとする主人公の思いが描かれ、時がゆっくり流れ、気持ちが穏やかになる。
主人公雨宮鳩子は、鎌倉で文具店を営みながら、代書屋も営んでいる。
祖母にあたる先代から引き継いだ家業である。
幼い頃から祖母に「書」を厳しく教えられ、そんな祖母に反発し、死に立ち会うことすら拒否したが、今は代書屋を引き継いでいる。
鳩子の代書は、客から依頼された中身によって、字体、筆記具、紙、封筒、切手までもを変えるというもの。
その変化が面白い。
最後は、祖母の思いと鳩子の思いが書によって交錯する。
この「ツバキ文具店」は、テレビドラマになったようだが、残念ながら私は観なかった。
先日亡くなった女優江波杏子さんが隣人のバーバラ婦人役だったようだが、適役だと思った。
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- 「ツバキ文具店」(小川 糸著)を読んで
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