1. 「ビブリア古書堂の事件手帖」(三上延著)を読んで
ブログ マチベンの日々

 
昨年、映画「日々是好日」を観たばかりだった頃に、また女優黒木華主演で「ビブリア古書堂の事件手帖」という映画が上映されることを知った。
どんな話なんかなあと思っていた時、家庭裁判所帰りに時々立ち寄る出町柳商店街の中の古本屋に「ビブリア古書堂の事件手帖1~5」が並んでいるのを見つけた。
シリーズが5まであるのか、こんなに話が長いと読めるかなあ・・・とその時は思った。
そこで、試しに「1」のみを買って読んでみることにした。発刊は2011年。
 
舞台は、神奈川県鎌倉市。
主人公は、小さな古書店の美人店主篠川栞子(しのかわ しおりこ)とそこでアルバイトとして働くことになった五浦大輔(ごうら だいすけ)。
栞子は、若いが、古書に対して豊富な知識を持ち、客が持ち込む古書にまつわる謎を解いていくというストーリー。
 
少し推理小説のようではあるが、「犯人探し」ではなく、古書をめぐって、それに関わる人達の思いや歴史を紐解いていく。
そして作中に出てくる古書は実在のものだ。
それぞれの古書そのものに関する解説もふんだんに盛り込まれており、末尾の参考文献を読むと、作者が1つのシリーズを書き上げるのに、いかに大量の本を読んで調査研究したのかがわかる。
 
「1」を読んだだけでどんどん内容に惹かれていき、「2」以降も次々と購入し、骨折して入院してる間にも2冊を読み終えた。
話の展開も、古書にまつわる謎だけでなく、栞子の家族関係や大輔との恋の行方などもあって、読むのが止まらなくなった。
ついに2018年に発刊された「8」も読了。
「8」でも完結していないので、まだ物語は続くようだ。楽しみ!
 
残念ながら映画は観そびれた。
映画はいつかテレビで放映されるのを待つとしよう。
 
 
 
 

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