もともとお洒落というものに興味がある方ではなかったが、年齢を重ねるつれ、一層興味は薄れていき、今はほとんど興味がない。
服装は、夏は涼しく、冬は暖かく、できるかぎり着やすいものを選び、アクセサリーも最小限しか身につけない。
靴は、ペダラを愛好し、夏はペダラのサンダルを、それ以外の季節はウォーキングシューズを履いている。
よほどフォーマルな席でない限り、パンプスを履かなくなって久しい。
「職場でのパンプスやハイヒールの強制をなくそうと、署名活動が広がっている」(2019年5月23日付け京都新聞夕刊)。
キャンペーンは、性暴力を告発する動き「#MeToo」と、「靴・苦痛」を掛け合わせ「#KuToo」とネーミングされた。
強制までする職場があることは全く知らなかったので驚いたが、よくよく考えると、女性の制服がある職場では靴も定められたパンプスやハイヒールがあるはずと思い至った。
新聞には、葬儀場でのアルバイトで「ヒール5~7センチ、ストラップなしの黒色パンプスを履くよう指定された」と書かれてあった。
確かに、例えば、ドクターXの大門未知子がピンヒールで病院内を闊歩する姿はカッコいい。
でも、実際は、短時間ならともかく、ヒールの高さが高くなればなるほど、長時間履き続けると、足は疲れ、歩いていられなくなる。
署名は、性差によるパンプス強制を禁止する通達を出すよう、厚生労働省に求める内容である。
5月21日現在、1万8000人超が署名した。
イギリスでは、政府が職場の服装規定について通達を出したほか、カナダの一部やフィリピンでは職場でのハイヒールの強制を禁ずる動きがあるとのこと。
足が痛くて仕事への意欲がそがれたら、それは本末転倒である。
職場で働きやすい服装を「足元」から考え直す時期に来ている。
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