1. 尾瀬の旅(その1)~尾瀬ヶ原~
ブログ マチベンの日々

尾瀬の旅(その1)~尾瀬ヶ原~

 
7月初めの週末、尾瀬の旅に出かけた。
梅雨ど真ん中の時期であったが、雨が降っても尾瀬歩きは出来るか、と考えて。
 
尾瀬は、新潟県・福島県・群馬県・栃木県の4県にまたがる、東西6キロ、南北2キロの高層湿原である。
これまで、尾瀬にある2つの山(どちらも日本百名山)、至仏山(しぶつさん、2228m)と燧ヶ岳(ひうちがたけ、2356m)の登山のため、尾瀬には2回訪れたことがあった。
夏になると、たくさんの珍しい植物が咲き乱れる、素晴らしい湿原である。
 
 

 
「夏の思い出」という歌がある。
歌詞の中に「夏が来れば思い出す。・・・水芭蕉の花が咲いている」とあるが、水芭蕉は、尾瀬では5月下旬から6月上旬までが最盛期の花で、どちらかと言うと、まだ残雪が多い春の時期の花である。
尾瀬というと、この歌を思い出すのだが、水芭蕉のくだりは、いつも「なんとなく変」と思ってしまう。
 
天気は曇りだが、幸い、雨は降りそうにない。
鳩待峠から、約1時間程下ると、山ノ鼻に着く。そこが尾瀬ヶ原の入り口である。
 
尾瀬の中には、いくつかの山小屋があるが、そこへ荷物を運ぶのは、歩荷(ぼっか)の仕事だ。
10キロ㎏もある荷物を担いで山小屋に運ぶ。
 

 
尾瀬ヶ原は、湿原保護のため、水平の木道を歩く。
曇り空だが、至仏山も燧ヶ岳も、きれいに望むことができた。
涼しくて、湿原の風が心地よい。
 

 
前方の山は、燧ヶ岳。東北地方の最高峰である。
 

 
この時期、まだ初夏の花が咲き始めたところで、木道の両脇の湿原には、珍しい花が少しずつ咲いている。
ただ、アヤメやカキツバタだけは、満開だった。
(アヤメとカキツバタの違い、わかりますか?)
 

 
水芭蕉は、こんな感じで少しだけ残っていた。
 

 
 
咲き始めた尾瀬ヶ原の花
 
ニッコウキスゲ
 

 
ワタスゲ
 

 
トキソウ
 

 
今回、尾瀬ヶ原を歩いて、初めて見たものがあった。
尾瀬には、伏流水が流れているのだが、尾瀬ヶ原の「竜宮」という所には、川の水が吸い込まれている場所 と湧き出している場所があった。
水が湧き出ている所は、これまで、例えば、富士山の周辺などで見たことがあったが、水が吸い込まれている所は初めて見た。
吸い込まれていく様子は全く見えないが、たくさんの川の水が水溜に流れ込み、そこから出て行く流れはないので、正に、地中に吸い込まれているということである。
面白い!

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