1. テレビドラマ「ハケンの品格」、あの大前春子が帰って来た!
ブログ マチベンの日々

 
6月17日から日テレで始まった「ハケンの品格」の第1回を観た。
2007年に放映されたドラマの続編である。
面白かった!!
 
主人公の大前春子は、契約延長しない・担当セクション以外の仕事はしない・残業も休日労働もしない。
「ドクターX」の大門未知子ばりのハケン社員なのである。
それもそのはず、脚本は、ドクターXと同じく中園ミホ。
 
こんなハケン社員はおらんやろ~!と突っ込みたくなるが、大前春子は、世の中のハケン社員が言いたくても我慢して言えないことを代弁してくれるから痛快だ。
また、桜を見る会、セクハラ・パワハラ、テイクアウト弁当(消費税8%)は店内では飲食禁止、などの時事ネタも盛り込んである。
 
第1回の内容で特に印象に残ったのが、30代の女性ハケン社員に対するセクハラの社内調査の場面である。
 
目撃した別の20代のハケン社員が「セクハラを見た」と訴えると、人事部の正社員たちは、被害者女性が翌日、加害者の正社員にお礼のメールを送っていることを指摘し、本当にセクハラに遭ったなら、こんなメールは送らないでしょうとセクハラを否定する。
 
実は、私が以前に関わったセクハラ事件でも同じような場面があった。
この事件は、日本銀行京都支店長が部下の女性社員にセクハラをしたという訴訟事件で、当時は週刊誌にも載り、被害女性社員の全面勝訴となった判決は判例雑誌にも掲載され、かなり有名なセクハラ事件となった。
 
事案は、ホテルのVIPルームに誘われ、その部屋でセクハラ行為をされそうになったが、逃げて難を逃れたというもの。
その訴訟の中で、加害者側は、被害女性が翌日、支店長に「自責の念にかられている」というメールを送っていること等から、被害女性も好意を持っていたなどと主張した。
 
しかし、部下がセクハラをされても、上司の機嫌を損ねたくない・怒らせたくない、どんな嫌がらせをされるかわからないことなどを恐れ、このようなメールを返すことは不自然でも何でもないのである。
 
セクハラ事件の特徴もよく描かれていた第1回だった。
 
 
 
 
 

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