真っ赤な彼岸花は、とても綺麗だが、子どもの頃は、彼岸花と言うと、「家に持って帰ると火事になる」と言われていたことを思い出す。
炎のように真っ赤なことを表していたのか、あるいは、摘んで帰るふとどき者を避けるためだったかは、今から思うと謎である。
新聞に、奈良県の葛城古道の彼岸花の写真が掲載されていた。
真っ赤な彼岸花があぜ道に沿って綺麗に列をなし、田んぼの黄色とのコントラストがそれは見事な写真だった。
そこで、京都にそのような場所はないかと探したところ、北嵯峨にそのような風景が広がっていることを知った。
北嵯峨は、大覚寺や大沢池がある辺りだ。
裁判所前のバス停から市バス93番で行かれるので、行ってみた。
JR嵯峨嵐山駅前下車。
大覚寺や大沢池の東側が目的の場所のよう。
住宅街をどんどん北に歩いて行く。
そのうち田畑が広がり始め、北嵯峨高校辺りからは、彼岸花の赤が所々見えるようになった。
そこには、これまで京都市内では見たことがないような風景が広がっていた。
稲刈りも終わり、彼岸花も少し枯れ始めており、新聞の写真のような鮮やかさではなかったが・・・
でも、こんなに見事に咲いている彼岸花もあった。
田んぼにはサギもたくさんいて、本当にここが京都市内かしら?と思うような景色だった。
のどかな景色を味わった後は、隣の大沢池を1周した。
ちょうど中秋の名月の頃なので、夜のお月見観賞用の座席などが設置され、池には船も浮かんでいた。
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