「病院長会議」でコロナから命を救う
AERA21年4月26日号の「現代の肖像」に6頁にもわたって取り上げられた宮地正彦医師。
岐阜高校時代の同級生である。
早速、AERAを購入して読んだ。
宮地医師は、2017年から静岡県の中東遠総合医療センターの院長。
今回、宮地医師がAERAに取り上げられたのは、新型コロナウイルスが蔓延し医療体制が逼迫する中、静岡県は死亡者数を相当に抑えているからだ。
静岡県は、人口100万人当たりのコロナによる死亡者数が32.7人と全国の半分以下で、一番多い北海道の約5分の1。
病院の受け入れ体制と無関係ではない。
病院の受け入れ体制を、「病院長会議」によって整えた陰の立て役者が宮地医師という。
昨年11月下旬、宮地医師は、静岡県内のコロナを診る15の医療機関のトップに「病院長会議」を提案。
どの病院に何人の患者が入院しているかの情報を共有して、カバーし合わなくては救える命が救えなくなる、という思いからだ。
そして、第3波の到来の中でも、それまでコロナを診ていなかった大病院が門戸を開き、圏域を超えた長距離搬送はほとんどなくなったという。
私たち岐阜高校の同級生は、メーリングリストを作っているので、宮地さんのコロナ禍での医療従事者として苦労や取り組みなどは、宮地さん自身のメールを読んで、ある程度知っていた。
でも、今回のAERAを読み、あらためて、その行動力には脱帽する思いである。
このような、コロナ禍で支えてくれる人達の存在を是非知ってほしいと思う。