コロナワクチン接種が始まり、地域や会場によってはワクチンが余っているため、政府は企業にもワクチン接種を行うようにした。
そして、その対象は、企業内で働く人、出入りする関係者、それら家族になっているという。
他方、医療従事者は最も早くワクチン接種を行うことが出来たが、対象者は病院で働く職員と出入りする関係者に限られ、家族は入っていなかったとのこと。
家族は、政府が決めた接種の順番を待っているのである。
テレビや新聞では、医療従事者の子どもが保育園に行かれなかったり、医療従事者自身が家族に感染させないためにホテル住まいをしたりなど、頑張っている医療従事者の過酷な実態が報道されている。
なぜ、企業の場合は家族も可能で、医療従事者は家族が除外されるのだろう。
優先されるのは、企業よりも、医療従事者の家族ではないだろうか。
医療と関係のない家族が医療従事者の家族より早く接種でき、そのような企業のために、病院が集団接種に医療従事者を派遣する。
そんな不条理が起こっている。
そんな国のやり方に怒ったある病院では、病院として職域接種を申請することとしたところ、県からは国に聞いてくれと言われ、国に申請書を出すと、家族接種が認められ、3000人の家族の接種ができるようになったとのこと。
これで、医療従事者自身のモチベーションも上がるのではないだろうか。
政府も、次は、医療従事者の家族が優先的に接種する方針を早急に出すべきだろう。