今日3月8日は、国際女性デー。国連が1975年に制定した記念日である。
きっかけは、1908年3月8日にアメリカ・ニューヨークで女性の参政権を求めてデモが起こったこと。それはヨーロッパ各国に広がった。
制定から47年経過した今の日本の現状はどうだろう。
今朝の朝刊に、興味深い記事が掲載されていたので、紹介する。
1つは、京都府大山崎町の人気のコーヒー豆焙煎所の経営者である中村あゆみさんと中村佳太さん「妻夫」(朝日新聞掲載)。
共同経営者である2人は、取材を依頼するメディアに次のような依頼文を渡すという。
●「店主」は2人であり、どちらか一方が代表しているわけではない。
●名前の掲載順は「中村あゆみ・中村佳太」の順で。
●取材中は「ご主人・旦那さん」「奥様・奥さん」といった呼び方は控え、名前で。
●メディアはジェンダーバランスを。
これは、2人が共同経営者であるにもかかわらず、これまで「夫である中村佳太さんがメインの経営者」ととらえられることがあまりに多かったから。
まだまだ日常的に「よくある話」だ。
2人は「できることからやっていこう」と今回の対応を決めたという。
身近なところから、変えていくことは大切なこと。
2つ目は、選択的夫婦別姓制度がなかなか実現しない中、東京都八王子市に住む32歳の2人は、離婚・結婚を繰り返し3年おきに姓を交代する「選択」を行っている(毎日新聞)。
そんな中、2021年4月東京地裁は、アメリカで法律婚をした日本人夫婦が日本国内でも婚姻関係にあることの確認を国に求めた訴訟で、判決では請求は棄却されたが、「婚姻自体は有効」と認められた。
この判決が出て、7月に姓を変更するタイミングがくる2人は、海外で別姓のままで法律婚をすることも考えている。
男女平等、ジェンダーフリーと言っても、現実の社会には、慣習の壁そして法の壁などが根強く残っている。それを少しずつ変えていくのが、こうした取り組みなんだろうと思う。