ちょうど1年前のこのブログ(2021年5月3日付け)で、「ガンになった緩和ケア医」関本剛医師のことを書いた。
その関本医師が2022年4月19日亡くなったことをヤフーニュースで知った。
昨年5月3日、憲法記念日記念行事として兵庫県弁護士会が関本医師の「ガンになった緩和ケア医が語る命、家族、仕事」という講演会をZOOMで開催した。
ZOOMが苦手な私だが、この時だけはZOOMで聴取できたことを有り難いと思った。
昨年5月3日のブログでも紹介したが、緩和ケアの第一人者である関本医師は、2019年10月、43歳の時に自身がステージ4の肺がんであるとの診断を受けた。
葛藤しつつも、命ある限り仕事と生きることを全力で全うしようと決め、その後、脳にも転移していることがわかったが、緩和ケアのクリニックでガン患者に寄り添う毎日を送った。
講演で関本医師は、末期がん宣告という葛藤を乗り越えて決意を新たにされた経緯や必ず訪れる死までの準備についてなど淡々と語られたが、2020年に同じく末期がんで家族を亡くした私は、涙なくして聴けなかった。
講演会から1年。あまり早すぎる死。奇跡が起こらなかったことが無念である。
関本医師の生き様は、きっと何らかの形で出版されるだろうと思う。
安らかに。
合掌。