NHKの朝ドラ「ちむどんどん」は、相変わらずネット上の評判が悪い。
私も「面白くないなあ」とか「こんなん、ありえん!」などと思いつつ、そういうことが話題となるということは、私も含めて皆、面白くなくても観てるってことやね(笑)。
さて、先週の「ちむどんどん」は、主人公暢子が働くレストラン「フォンターナ」に反社会勢力が来て、様々なひどい嫌がらせを繰り返した。
オーナー房子は弁護士に相談したが、弁護士は「明らかな恐喝行為や暴力行為が認められない限り、警察に通報しても経過観察になるんじゃないか」と言ったとのこと。あきさみよー!
ドラマの中のような嫌がらせ行為であれば、明らかな業務妨害で、今なら、弁護士もそして警察も動くに違いない。
「これは、弁護士に対して誤解されるような描き方だ!」と怒っている弁護士もいるらしい(みんな、やっぱり朝ドラ観てるんや)。
ただ、今とは時代が違う。
例えば、サラ金被害が激しかった時代、サラ金業者が取り立てのため自宅に押しかけたり、玄関に張り紙を貼ったりしても、警察は「民事不介入」として動いてくれなかった。
弁護士は、悪質な業者に対しては、裁判所に取り立て禁止の仮処分等を申し立てたりして、業者に対抗したりした。
その後しばらくして、弁護士会と警察とが民事暴力被害者救済のため連携を取るようになり、現在の民事暴力被害者救済センター設立となった。
「ちむどんどん」の当時、房子に「経過観察」と言う弁護士がいても不思議ではないと思う。
ドラマでは、結局、沖縄県人会の会長三郎が、反社会勢力のボス権田をシベリア出兵当時世話をした上司だったということで、水戸黄門的な解決となって、またまた、がっかり・・・だった。