最近、NHKで、毎夜午後10時45分から午後11時までの15分間放映されている「作りたい女と食べたい女」を観ている。
原作はアニメだそうだが、マンションの同じ階に住む「作りたい女」の野本さんと「食べたい女」の春日さんの二人が出会い、料理を一緒に作ったり、食べたりするドラマだ。
二人の関係は、恋愛に発展するらしいが、料理の場面が多く、ストーリーも淡々と流れていき、料理好きな私が寝る前に観るテレビドラマとしてはちょうどいい。
このドラマの中で、確か初回放映だったか、「食べたい女」の春日さんが、食堂で定食を食べる場面がある。お茶碗にご飯が盛られるのだが、春日さんが女性ということで、ご飯が当然のように少なく盛られている。怒った春日さんは、店主に文句を言い、普通盛りに交換してもらう。
この場面を観て、ふと、若い頃のことを思い出した。
大学1年の頃、下宿では自炊ができず、平日はほとんど生協の食堂を利用していたが、休日は近くの食堂に食べに出掛けていた。
若さもあって食欲は旺盛。出された食事はすべて綺麗にたいらげていたので、店の人から「こんなに綺麗に全部食べてもらって、作りがいがある」などと褒められたこともあった。
ある日、初めて入った食堂で出されたご飯は男性より少なめだった。同じ値段を払っているのに「おかしい!」「男女差別や!」「残されるのが嫌なら、聞けばいいでしょ!」と内心思った。
でも、その頃は、春日さんのように文句を言う勇気もなく、その店には2度と行くことはなかった。
食べ物の恨みは恐い・・・という格言(?)もあったっけ?