今年のGW前半の天気はあまり良くなく、GW後半も少し前までは雨予報だった。だから、登山計画をなかなかたてることができなかった。
しかし、直前になって、5月3・4日が晴れ予報に変わったので、5月4日、山仲間のA弁護士に誘われ、4人で福井県の山歩きに出掛けた。
A弁護士は、最近「海を眺める山歩き」にはまっている。
「海を眺める山歩き」という本が出版されており、著者の草川氏はA弁護士の知人とのこと。
今回は、福井県小浜市の内外海(うちとみ)半島にある久須夜ヶ岳(くすやだけ。618.7m)から蘇洞門(そとも。0m)まで下るというコースだ。
蘇洞門は、内外海半島の先端にある景勝地で、約6キロに渡り奇岩が続く。
通常は、若狭フィッシャーマンズ・ワーフから観光船に乗り、海側から景観を楽しむ。その蘇洞門まで、山側から下ろうという山歩きだ。
5月4日は快晴。
久須夜ヶ岳山頂までは、エンゼルラインという自動車道を車で上がった。
駐車場からの景色は、360度の展望で絶景である。「すごい!」という言葉しか出ない。
この絶景を見られただけでも、ここまで来た甲斐があった。
駐車場近くに蘇洞門への入り口があった。駐車場が標高約600mだから、蘇洞門がある海抜0mまで600mの標高差を往復することになる。
エ~ッ5時間もかかるの!?
登山道はほぼほぼ下る一方。滑らないよう慎重に下るが、道幅は広く歩き易い。海は見えないが、木々の新緑が美しい。
「泊乗越」(とまりのっこし)という分岐を過ぎると、片斜面の細いトラバース道となり、傾斜が緩やかなので、なかなか下っていかない。
トラバース道が終わると、また、急坂を数カ所下る。
最後はコンクリートの階段となり、突然、眼の前が開け、海・断崖・岬などの景色が飛び込んできた。そして蘇洞門に到着した。
蘇洞門は陸側からでも感動的な素晴らしい景色だった。
入り江に観光船が入ってくる。船着き場はあるが、今は、観光客は下船はできないとのこと。
蘇洞門と日本海を眺めながら、久しぶりに焼き肉の昼食。
蘇洞門の入り江で約1時間半程のんびりする。
名残はつきないが、蘇洞門を後にして、下山してきた道をひたすら登り返す。先に下山したせいか、上りの苦手な私はいつもよりは快調に登ることができた。
下り約1時間半、上り約2時間、合計約3時間半だった。
初めての「海を眺める山歩き」を堪能した。