1. 「宝塚」に思う
ブログ マチベンの日々

「宝塚」に思う

関西出身ではないが、兵庫県西宮市に叔母がおり、小学校低学年の時、初めて「宝塚」を観に連れて行ってもらった。踊ることが好きなこともあって、以来、「宝塚」は私の憧れとなり、何回か観劇した。とりわけ「ベルサイユのバラ」(アンドレとオスカル編)は、今も歌詞が口に出てくるほどハマった。「宝塚」は夢の世界であった。

 

「宝塚」におけるレッスンや上下関係の厳しさは、テレビで元タカラジェンヌ達が語っているのを観ることもあったので、そんなもんなんだろうなと思っていた。

しかし、25歳の劇団員が自死し、それが過労や先輩劇団員のパワハラが原因だとすると、伝統だと言って居直っていいはずがない。

劇団側は、過重労働を認める一方、パワハラやいじめの事実は確認できなかったとした。

現在の劇団員はもとより、元劇団員も含め、自由に真実を語れる環境で、第三者委員会が事情聴取を行ってほしい。

 

現在放映中で人気のNHK朝ドラ「ブギウギ」のモデル笠置シズ子を落としたのは今の宝塚音楽学校だというから、同時期に皮肉なものだ。

 

「宝塚」の華やかな舞台を思い出しても、その裏で想像を超える理不尽な行為が存在するのであれば、私たち観客はとても「夢」を見ることはできない。

 

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