「軟弱古書店」に行って来ました。
と書いても、「それ、何?」って感じですよね。
山の本を取り扱う古本屋さんなんです。
今年秋頃から断捨離を始めていますが、読み終わった本については、いつもは、興味を持ってくれた誰かに贈呈する、ブックオフに持って行く、等して処分しています。
一緒に登山を楽しんだ亡夫がたくさんの山のガイドブックなどを持っていたので、京都のどこかに山関係の古本を扱う店はないかしら?とネットで探したところ、見つけたのが「軟弱古書店」でした。場所は、左京区の京大吉田寮の東側でした。
限られた日にしかオープンされていないようなので、とりあえずメールで連絡を取り、ガイドブックのような本と山岳小説などでも良いかと尋ねたら、お越しくださいとの返信が届きました。
キャリーケースに入るだけの本を詰め込んで、先日、尋ねてみました。
店は、京大吉田寮東側の通りに面した「白亜荘」という建物の2階にありました。
白亜荘は、大正初期に、修道院が女性信者のために建てた建物だそうです。
私の京大学生時代に既にあった建物ですが、吉田寮の東側の通りはほとんど歩いたことがなく、知りませんでした。
近衛通りから上がってすぐかと思い込んでいましたが、結構、北にありました。とてもレトロな雰囲気の建物です。
店主は、中山幹彦さん。
直接、尋ねてはいませんが、他の方のブログによると、「軟弱」という店名の由来は、中山さんが大学の探検部に所属されていた時、ことあるごとに先輩から「この軟弱者が!」を怒られていたことと、登山にはいろんな関わり方や楽しみ方があるから、と書かれていました。
店は、4畳半程の広さの部屋の壁にそって本棚があり、そこに山の本がびっしり並べられていました。珍しい本が一杯ありました。
中山さんは、口調も穏やかで物腰も柔らかそうな方でしたが、さすが探検部出身!、単独で、登山はもとより雪山や海外登山にも行かれるとのことで、話がはずみました。
持参した本については、ブックオフなどとは比較にならないほど高額で買い取っていただきました。
今回、持参しきれなかった本がまだ残っているので、「また、来ます」と言って、店をあとにしました。