土曜の朝日新聞の別刷りbeの中に、国語辞典編纂者の飯間浩明さんの「街の級言葉図鑑」というコラムが毎週掲載されている。毎週1つの言葉を取り上げ、「へぇ~」と思うような解説が書かれてあるので面白い。
2024年7月27日号は、「ご苦労さま」という言葉だった。
そこには、「ご苦労さま」という言葉は、若い会社員などは使わなくなっているようで、マナーなどの講習会などで「ご苦労さま」は目下に使うものなので、「お疲れさま」と言いましょうと教わるからと書かれてあった。
実は、私も、ずっと以前に、同様のことをどこかで読み、それ以降、「ご苦労さま」という言葉は意識してあまり使わないようにしていた。
しかし、このコラムには「歴史的には、そんなことはありませんでした」とはっきり書かれてある。
「ご苦労さま」は目下にも目上にも普通に使うことばで、江戸時代にはむしろ目上に多く使われていたとか。
目下への言い方と教える講師が増えたのは、21世紀に入ってからなんだとか。
なぜそうなったんだろう?その理由を知りたい。
ことばって難しいね。