3月20日、映画「侍タイムスリッパー」を観た。上映最終日に映画館に駆け込んだ。
いやあ、面白かった!
と思っていたら、なんとこれが第48回日本アカデミー賞で最優秀作品賞に輝いたとの報。
納得。
監督の安田淳一さんは、京都府城陽市出身とのこと。
東京の単館から自主上映で始まった映画が話題を呼んで人気を博して全国上映となり、なんと日本アカデミー賞受賞までに至ったのだから、作品が良ければ、人は観て評価してくれるということなんだろう。
ストーリーは、幕末、会津藩の下級藩士・高坂新左衛門が長州藩士と闘っている最中雷に討たれ、現代の京都撮影所にタイムスリップしてしまう。その後、高坂は、撮影所で時代劇の斬られ役の俳優として活躍するというお話。
時代劇の衰退が言われる昨今だが、侍をタイムスリップで現代に持って来るという発想の面白さ、京都撮影所があるから侍姿でも不思議ではない日常、そして、迫力ある殺陣のシーンなどなど、割と長い上映時間だったが、あきることなく楽しむことができた。
子どもの頃、きっと父親が好きだったのだろうが、父と一緒に毎週「水戸黄門」「遠山の金さん」「銭形平次」などの時代劇のテレビ番組を観ていた。
時代劇は勧善懲悪が多くで面白くないという人もいるが、その単純さ、結末まで安心して観られるところなどが子どもにはなじめたと思う。
最近でも、日曜朝6時台にNHKで時代劇が放映されているので、家事をしながら毎週観ている。
時代劇はこれからも続いてほしいと思う。