(女性弁護士の法律コラム NO.124)
遠隔操作されたパソコンからネット上に犯罪予告された事件で、4人もの無実の人が誤認逮捕された。
そして逮捕された4人のうち、2人は逮捕直後は否定していたにもかかわらず、警察や検察の取り調べに容疑を認めていた。
「就職試験に落ちたので、むしゃくしゃしていた。不採用の知らせを受けた当日にやった」
「楽しそうな小学生を見て、自分にはない生き生きさがあり、困らせてやろうと思った」
警察や検察から、ありもしない「動機」を、いかにも「ありそうに」言わされているのである。
彼らは「犯行を認めれば罪が軽くなる」と言われたと証言している。
世間の人は、よく「やってないのに自白するはずがない」と言う。
でも、「やってないのに自白をしてしまう」のが警察や検察での取り調べの現実である。
取り調べの全面可視化は絶対に必要である。
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