(女性弁護士の法律コラム NO.140)
7月26日、京都弁護士会の両性の平等に関する委員会で、大阪ファミリー相談室の見学に行ってきました。
大阪を含め全国10カ所にあるファミリー相談室(FPIK=エフピック)は、元家庭裁判所の調査官が中心となって平成5年3月に設立された民間団体で、現在は、とりわけ、子どもの面会交流の援助機関として利用されています(有料です)。
両親が離婚した場合、子どもと非監護親との面会交流は、父親と母親との共同作業と言えますが、DVなどが原因で離婚したような場合、自分たちだけで面会交流を行うことが困難な場合もあります。
そのような場合に、FPIKの援助を得て、面会交流を行うことができます。
援助の期間は、原則1年で、その間に、両親が自分たちだけで面会交流が実現できるようになることを目指しています。
大阪の場合には、ビル内に3室のプレイルームがあり、そこや外部の公園などを利用して面会交流を実施します。
FPIKの援助者が付き添う場合と面会交流の始まりと終わりに子どもの受け渡しだけを行う場合とがあります。
担当者の方からお話をお伺いしましたが、経験豊富な元調査官の方々だけあって、離婚した親同士が子どもの面会交流をスムーズに行えるよう努力されていることを実感しました。
京都の人でも気軽に利用できると良いのですが、大阪まで行かなければならないという難点があります。
京都でも面会交流に適当な部屋があれば、大阪から援助者が来てもらえるという話もあり、是非、京都にもそのような場所ができればと思いました。
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